気象予報士の堀元アナウンサーが伝える「ソラをライブ」です。
12月12日は漢字の日です。私も今年一年富山の天気をお伝えする中で、富山の気象の観点からみた今年の漢字を発表したいと思います。
私が思う今年の漢字は「極」です。
暑さも寒さも雨の多さも少なさもまさに“極端”な一年でした。
ただその一方で極端だからこそ生まれた美しさや恵みもありました。
雪が少ないまま春めいてきたと思った2月。ドカ雪に驚かされました。
春先は季節が駆け足で進み、あっという間に暖かく。
梅雨入りは史上最速。今年の梅雨は長く、降り続くどころか極端な空梅雨になりました。
ところが一転、8月は雨が集中し、浸水被害も出ました。
8月4日には観測史上最高の39.8度。「極端」な暑さが続きました。
実りの秋にはブドウやモモ、梨。雨が少なかったことで果物の甘みがぐっと増し味が「極まり」ました。
さらに、10年に一度と言われる紅葉。最低気温が急降下したことで色づきも美しさもまさに「極まりました」。
さらに今年大きく取り上げられたのは季節の2極化問題。
梅雨明けも早かったことや残暑が続いたことから夏が長くなっています。県内の夏日日数は141日。過去最多となりました。
これまでの過去の天気というのは参考にできなくなってきている状態です。異常気象が続いていますので、いつ何が起こっても大丈夫なように対策しておく必要があります。