3億円の購入費を巡り物議を呼んだ鳥取県立美術館が所蔵するアンディ・ウォーホルの「ブリロの箱」について、鳥取県の平井知事は保有の是非を問うアンケート結果を踏まえ、今後も展示を続ける考えを示しました。

鳥取県・平井知事:
「今後も持ち続けてもいいんじゃないかというのが来館者の思い」

12月10日の県議会の本会議で、平井知事は「ブリロの箱」の保有を継続する意向を示しました。

アンディ・ウォーホルの代表作「ブリロの箱」は、2022年に鳥取県が約3億円で購入し、その必要性を巡って県民の間で賛否の議論が起こっていました。
県は、美術館が開館した2025年3月から保有の是非について来館者にアンケートを実施。

回答数は5512人で、「保有を継続してほしい」が35.6%、「説明を充実させてほしい」が21.7%、「疑問を感じたので保有を検討してほしい」が16.7%で、保有を肯定的に捉える回答が6割近くにのぼりました。

「ブリロの箱」の美術的価値を訴え続けてきた県立美術館の尾崎館長は「ホッ」と胸をなでおろしています。

鳥取県立美術館・尾崎信一郎館長:
「ある程度文脈をつけて、どういう美術の中で生まれてきたか、作家とどういう関係があるか示す必要があると思うので、これからも丁寧に展示をして作品の意味を紹介していきたい」

美術館では、来館者に作品の価値が理解できるような情報を今後も提供していきたいとしています。

TSKさんいん中央テレビ
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