中国電力が2030年度までの新規稼働を目指す松江市の島根原発3号機で12月12日、が、新規制基準の適合性審査に関する現地調査を初めて行いました。

12日に現地入りした国の原子力規制委員会の委員たち。
主に調べていたのが、3号機建屋から約50メートルほどの位置にある断層です。

これまでの審査で、活断層ではないとされていますが、委員たちはこれまでの評価に問題がないか、敷地内で断層が露出した部分を入念に確認していました。

島根原発3号機の新規制基準の適合性審査は2018年8月に中国電力が申請し、原子力規制委は2025年2月に具体的な審査を開始、39ある審査項目のうち5項目が審査済み、22項目が審査中となっていて、3号機での現地調査は今回が初めてです。

Q.審査の結果は?
原子力規制委員会・山岡耕春委員:
「2号炉の内容が3号炉に適用できるところがかなりの部分あるので、3号炉の審査は2号炉と比べるとかなり短い時間で、今進んで来ている」

中国電力・北野立夫副社長:
「新規制基準の審査に適切に対応していくことが第一なので、力を傾注していく。安全性向上にはソフト・ハード両面でしっかりと対応していく」

2号機が再稼働して2025年12月で1年を迎える中、核燃料が転倒するなどのトラブルが相次ぎ、安全な運用に向けた態勢整備が求められる島根原発。
中国電力は3号機について、2028年度中に安全対策の工事完了、そして2030年度までの運転開始を目指しています。

TSKさんいん中央テレビ
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