12月11日、岩手県盛岡市は市内の2つの教育保育施設で、感染性胃腸炎の集団発生があったと発表した。
2つの施設合わせて園児33人が嘔吐や下痢などの症状を訴えているという。
盛岡市によると、12月3日に市内の教育保育施設(園児・職員50人以上)から複数の園児に嘔吐や下痢などの症状があると保健所へ連絡があり、調査した結果、11月25日から12月4日までに、園児15人に嘔吐や下痢などの症状があったことがわかった。
糞便検査を実施した結果、症状のある8人からエンテロウイルスやアストロウイルスなどが検出された。
また別の施設(園児・職員100人以上)では、12月4日に複数の園児に嘔吐や下痢などの症状があると保健所へ連絡。調査した結果、11月23日から12月5日までに、園児18人に嘔吐や下痢などの症状があったことが確認された。
糞便検査を実施した結果、症状のある6人からサポウイルスが検出された。
2つの施設とも、重症者はおらず症状のある人は回復傾向にあるという。
保健所の調査では、どちらの施設も排泄後の環境消毒や排泄処理後の手洗いなどに一部不十分な点があったと推察され、給食を原因とする食中毒の可能性は低いと判断し、予防対策を指導したという。
市は感染対策として、調理前や食事前には石けんと流水で十分な手洗いを行うことや、嘔吐をした場合は、部屋の換気を十分に行いながら、マスクや使い捨て手袋等を用いて片付け、嘔吐した場所や使用した用具を塩素系漂白剤で消毒することなどを呼びかけている。
(岩手めんこいテレビ)