クマの出没によって売り上げが減少した中小企業に対し、宮城県は、12月12日から融資による支援を始めると明らかにしました。
これは、11日開かれた宮城県議会の予算特別委員会で、村井知事が明らかにしたものです。
宮城県によりますと、今年はクマの出没が増加し、県北部の宿泊事業者などから「予約のキャンセルが相次ぎ、売り上げが落ちている」との声が寄せられていたということです。
融資の対象となるのは、今年のクマの出没により、直近1カ月の売り上げが前の年の同じ月と比べて10%以上減少した中小企業で、業種は問わず、県や市町村などが認定するということです。
融資の上限は5000万円で、利率は一般資金よりも低い年1.60%以内、返済は10年以内としています。
宮城県 村井知事
「事業者は当面の運転資金が枯渇することがありませんので、安心して年を越せるというふうに思っていただいて、従業員の給料を止めることのないようにしていただきたい」
申請は12日から来年の3月31日までですが、県は、状況に応じて期間を延長したいとしています。
クマの影響による融資制度が立ち上げられるのは、東北で初めてで、全国でも初めてとみられます。