2023年に小国町で、クマの駆除で猟銃を誤射した事故について。町は、弾が当たりけがをした男性に支払った約1600万円を、誤射した隊員に請求する方針であることがわかった。
この事故は、2023年4月、小国町の「鳥獣被害対策実施隊」がクマを駆除していた際、猟友会の男性隊員が発砲した弾が、別の男性の右膝に当たり大けがをさせたもの。
この事故をめぐっては、被害男性が町を相手どり、慰謝料として3000万円あまりを求める訴えを起こしていて、「誤射した隊員の重過失が認められるか」が争点となっている。
一方、町はこれまでけがなどへの補償・賠償金として、被害男性に対し計1663万円を支払っている。
しかし、裁判で「誤射した隊員の重過失」が認められれば、町には国家賠償法で、被害男性への肩代わり分を支払わせる「求償権」が生じる。
そのため町は今後、「誤射した隊員」と「保険会社」を相手どり、求償金1663万円の支払いを求める訴えを起こす考えで、10日に行われた町議会で関連する議案が可決されている。