勝山市内の繊維会社が、若者の将来の就職につなようと、普段見ることができない生産工場の内部を見学できるオープンファクトリーを開きました。
明治から羽二重の産地として栄えた繊維のまち勝山。今でも市の経済を支える繊維産業の魅力を体感してもらおうと、市が去年からこの見学会を行っています。
11日は、繊維や服飾を学んでいる大学生、専門学校生が市内の繊維会社3社を見学しました。
このうち明治時代に創業したケイテーでは、糸の加工から生地になるまで一貫生産を行いストレッチ性の高い繊維を開発。その技術力から、ユニフォームやスポーツ衣料など一流ブランドの商品に使用されていることなどを説明しました。
学生らは製造工程を熱心に見て回り、高い技術に関心を示し「工場内で織機などがどう動いているか、実際に生で見られたのでとても勉強になった」「これからの社会に必要とされる繊維を作っていることが分かってよかった」などと話していました。
勝山市では、今後も実際の現場で若い世代に繊維の魅力を体感してもらい、将来の就職につなげたいとしています。