静岡県牧之原市議会では12月11日に全員協議会が開かれ、9月に発生した竜巻被害に関する集中審議が行われました。議長は一般質問の”取り下げ要請”について正当性を主張しています。

牧之原市議会で11日開かれた全員協議会。

国内最大級と言われる竜巻への市の対応などを集中審議するためです。

牧之原市議会をめぐっては、9月定例会の開会中に竜巻被害が起き、発災直後で市当局が対応に追われていることなどから竜巻に関連する一般質問が見送られました。

さらに…

牧之原市議会・原口康之 議長:
当局が復旧復興に向け取り組んでいるため、竜巻災害について個々の議員で一般質問は行わないようにお願いします

11月定例会の開会を前に、原口康之 議長はすべての議員に対してこのようなメールを送信。

この方針に一部の議員が反発したものの、最終的には9月に続いて11月定例会でも竜巻関連の一般質問は行われませんでした。

このため11日の全員協議会では…。

牧之原市議会・浜崎一輝 議員:
議長にも議運にも議員の一般質問を取り下げる権限は存在しない.。議長には議事整理権等の権限はあるが、質問内容を理由に一般質問の取り下げを求める権限はない

牧之原市議会・原口康之 議長:
最初に集中審議の場を設けるという条件のもと、個人の一般質問を控えるようお願いしたものであり、いま浜崎議員が話したことは少しズレていると思っている

原口議長は「議会として市民と共に復旧復興に向き合うための判断」と正当性を主張しましたが、市民からも疑問の声があがっているだけに市議会の在り方が問われています。

テレビ静岡
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