防犯カメラが捉えたのは、盗んだ絵画を頭の上に載せて逃げる男の姿です。
ブラジルの図書館で、フランスの巨匠アンリ・マティスの版画など13点が盗まれました。
現地メディアによりますと、12月7日、ブラジルの最大都市サンパウロ中心部にある図書館に、武装した2人組の男が押し入り展示されていた美術品を盗んで逃走。
図書館では、本と美術をテーマにした展覧会が開かれていて、この日が最終日でした。
盗まれたのは“色彩の魔術師”と称され、ピカソと並ぶ20世紀を代表する芸術家アンリ・マティスの版画8点。
また、ブラジルを代表する画家カンディード・ポルティナーリの作品5点の合わせて13点です。
世界的芸術家の作品を盗み出した2人組。
男は盗んだ絵画を歩道に置いて、いったんその場を去ると再び同じ場所へ。
すると、今度は絵画を拾い上げ、堂々と頭に乗せて道路を横切っていったのです。
色彩の魔術師と称されるフランスの巨匠アンリ・マティスの版画など13点が、ブラジルの図書館から盗まれた事件。
現場近くの防犯カメラには、犯人とみられる男2人の姿が捉えられていました。
大きな絵画を抱え、辺りを見回しながらその場を去る男。
別のカメラは、同じ男が歩道に絵画を置いたまま、横断歩道を渡る様子を捉えていました。
絵画が放置された場所は、路上に集められたゴミの山の近く。
その後、男らは再びその場に姿を見せると、拾い上げた絵画を頭に乗せて堂々とその場をあとにしました。
一連の行動には、どういった意味があったのでしょうか。
ブラジルの捜査当局は8日、2人の容疑者のうち男1人を逮捕したと発表。
もう1人の男の行方を追っています。