政府のガソリンにかかる税負担「暫定税率」の廃止に向け、11日にガソリンの補助金がさらに5円10銭、拡充されました。11月から始まった段階的な補助金の拡充から約1カ月。今回で暫定税率による上乗せ分の25円10銭が解消されます。気になる今後のガソリン価格について取材しました。
11月から始まったガソリンの暫定税率廃止に向けた補助金の拡充。資源エネルギー庁が発表した8日時点の県内の1リットル当たりのレギュラーガソリンの平均価格は、前週と比べて50銭値下がりし、166円30銭でした。
補助金の増額が段階的に実施されたことで、ガソリン価格は4週連続で値下がりし、4年ぶりの安値水準となりました。
11日からは、最終段階となる5円10銭の補助金の増額が行われ、これで暫定税率の上乗せ分25円10銭が解消された形です。
ただ、在庫の状況などにより、11日からすぐに補助金の増額分が安くなるわけではありませんが、石油価格の調査などを行う石油情報センターは来週以降も値下がりが続くと見ています。
「補助金拡充の効果は確実に価格へ反映されていて、年明け以降に落ち着いた価格になるのではないか。それ以降は為替が円高になるかどうかだ」（石油情報センター）
下がりはじめたガソリン価格。年末には暫定税率そのものが廃止される予定です。
物価高の時代、車社会の福井にガソリンは欠かせないだけに安定した価格が求められます。
