国会の会期末まで1週間となる中、衆議院予算委員会では自民党と日本維新の会が合意した議員定数の削減などについて議論が行われました。
定数削減法案の審議に入るメドが立たない中、野党側は予算委員会で、今国会で成立させる考えがあるか高市首相にただしました。
立憲・奥野総一郎議員:
今の法案、確かに出てはいるが、あまりに乱暴ではないか。この国会で成立させるのか。
高市首相:
いつ採決されるかは国会に委ねられるもの。内閣総理大臣としては答弁できない。
立憲・奥野総一郎議員:
責任をもって自民党総裁としては通さなければいけないと思うが。
高市首相:
国会に委ねられるものだと思っている。
高市首相は、削減する議員の数を「1割」とした自民と維新の合意の根拠を問われ、「以前に民主党から提出されたのが、おおむね1割の削減だった。それが納得感が得られるレベルではないかといった話し合いがあった」と説明しました。
一方、立憲民主党と公明党は、政府が提出した予算案の修正を求める組み替え動議を、11日に共同提出することで合意しました。
総額18兆3000億円の政府案から、防衛関連予算約1兆円など合わせて3兆1000億円削減することを求める方針ですが、補正予算案は、11日の予算委員会と本会議で採決が行われて衆議院を通過し、参議院に送られる見通しです。
こうした中、国民民主党の玉木代表は、政府の補正予算案に賛成する考えを明らかにしました。
国民民主・玉木代表:
私どもの提案に前向きにお応えいただく姿勢も見えた。今回の補正予算(案)には賛成するということで臨みたい。
玉木氏は、ガソリンの暫定税率廃止の関連予算が補正予算案に計上されていることを挙げ、「必ずしも連立に入らなくても政策が実現するという姿を見せていきたい」と強調しました。
与党は参議院では過半数に届きませんが、国民民主党の賛成により、補正予算は政府提案の通り成立することが確実な見通しとなりました。