11月、大分県大分市佐賀関で発生した大規模な火災について国の研究機関は現地で行った調査の結果を公表しました。
一部の地域では早い段階から飛び火が発生して延焼が拡大したとみられるなどと指摘しています。
この調査は国交省・国土技術政策総合研究所などが11月20日から22日にかけて行い、その結果が9日公表されました。
それによりますと、出火場所の風下にあたる東側では、早い段階から飛び火が発生して山林境界付近まで延焼したとみられています。
また、住宅街の南東側も一部の建物が燃えているため飛び火が考えられるということです。
一方、出火場所の風上にあたる西側は建物が密集していましたが、延焼はほとんど見られなかったとしています。北側は空き地が線状に続いていたため、延焼を抑えたということです。
また県道沿いの住宅街では空き地が点在していたことや比較的新しい建物やコンクリートの建物が多かったことが延焼防止に繋がったとしています。
空き家の存在が延焼を広げたかどうかについては今回の調査では明らかになっていないということです。国総研などは今後も調査を続ける予定です。