五島の海上タクシーが11月末、約半世紀の歴史に幕を下ろし、最終日には特別なツアーが行われました。
五島市の奈留島、唯一の海上タクシーです。
1978年、昭和53年から市民や観光客、急病人の搬送など、二次離島を海の道でつなぎ、島の暮らしを支えてきました。
しかし国の制度改正や、スタッフの高齢化などが重なり、創業47年の2025年、廃業を決めました。
五島三国観光 梅木志保 所長
「一緒に皆さま、最後の船を楽しみたい」
最終日には地元の観光会社が特別ツアーを組み、県の内外から30人あまりが参加しました。
参加者は「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産に含まれる久賀島の旧五輪教会堂と、奈留島の江上天主堂を見学しました。
東京から
「(海上タクシー廃業は)とても残念に思う。また来たい、ということができなくなっちゃうのかなと」
上五島から
「一番は「今までお疲れ様でした、ありがとうございます」と感謝の気持ち(を伝えたい)」
港では運航を支えてきた関係者に感謝の思いを込めたプレゼントも。
船長 浜村洋也さん
「大変だったけど、過ぎてみたらあっという間」
奈留海上タクシー 三宅妙子さん
「お客さんに申し訳ないところもある」「皆さんに助けていただいて、最後にこうしてお別れしますけど皆さん、ありがとうございました(と伝えたい)」
参加者は大きな拍手で長年の労をねぎらっていました。