8日夜、青森・八戸市で発生した最大震度6強の地震により、東北の物流を支える八戸港のコンテナターミナルが大きな被害を受け、一部が使えなくなっています。
現場から、FNN取材団・竹地政哉記者が中継でお伝えします。
八戸港のコンテナターミナルの道路はコンテナを運ぶトラックや作業員の車が行き交う場所ですが、8日の地震の影響で無数の亀裂が生じています。
亀裂は道の向こう側まで200メートルにわたっています。
さらには地震の影響で路面が大きく隆起し、大きいところで20cmほどの段差が生じていて、車が走行することはできず、現在も閉鎖されています。
また、置かれているコンテナの土台となるアスファルトがゆがんでしまい、数cmほど土台が浮いているコンテナもありました。
現在、コンテナターミナルの3分の1程度は使用できない状態だということで、物流への影響が心配されます。
一方、10日午後、青森県の宮下知事と八戸市の熊谷市長は地震によって窓ガラスが割れた飲食店などを視察し、被害の大きさを確認しました。
これまでに地震によるけが人は青森県などで53人にのぼっていて、今後も引き続き注意・警戒が必要です。
――港周辺では他に被害は出ている?
こちらの港ではなく、隣にあるフェリー専用の港の駐車場では、複数の箇所に亀裂が生じていて、液状化とみられる現象が確認されており、広い範囲で被害が確認されています。