ノーベル化学賞に選ばれた京都大学の北川進さんは、スウェーデンでの授賞式を前に記念講演に臨み、「今後、空気が金と同じ価値を持つ時代が来る」と語りました。
北川さんは8日、ストックホルム大学での講演で、自身が開発した新素材「MOF」について説明しました。
多数の微細な穴に気体を吸着できる特性を生かし、二酸化炭素の回収や水蒸気の利用など、空気そのものを“資源”として活用する技術につながると紹介しました。
京都大学・北川進さん:
今、そしてこれからは“エア・ゴールド” の時代になり、私たちは空気を活用していく必要があります。
小さな国であっても、空気は平等にあります。空気の活用が私たちの未来に重要です。
北川さんは空気そのものの価値が高まる未来を見据えて“エア・ゴールド=空気は金のような価値を持つ”という表現を用いて説明しました。
また、「これまでの道のりは決して自分だけのものではない」と述べ、家族や共同研究者への感謝も伝えました。
ノーベル賞の授賞式は12月10日に行われます。
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