12月4日、長野県野沢温泉村で雪かきをしていた男性がクマに襲われた被害で、直前にも別の住民がクマと鉢合わせていたことがわかりました。県は「まだ冬眠していないクマもいる」として注意を呼びかけています。

まっさらな雪で覆われた場所を歩く雪かき道具を持った男性。この男性が画面左に消えてからわずか17秒後、現れたのは1頭のクマです。

12月4日朝、野沢温泉村内の防犯カメラが捉えた映像です。

村内ではこの日、雪かきをしていた78歳の男性がクマに襲われました。顔と太ももをかまれ、転倒した際に腕の骨を折る重傷を負いました。

防犯カメラの映像は被害発生の数分前。クマは走り出すと一瞬ポールにしがみつき左の方向へ―。

その先にある防犯カメラには、先ほどの男性の姿が。

その時―。

男性:
「おー!クマ!クマ!クマ!おーい!」

さらに、雪かきをしていた別の人が男性の方へ歩いていくと、そこへクマが突進。

クマと遭遇した住民:
「すぐそこに来たから『あ、クマだ』と言って、息子2人でスノーダンプ持って動かなかった」

とっさに雪かきの道具を体の前に立て、身動きを取らずにいるとクマは素通りし、住宅の間を走り去ったと言います。

クマはこの後、200メートルほど先で、雪かきをしていた78歳の男性を襲ったとみられます。

12月はクマが冬眠する時期とされていますが、県内では、7日も松本市で、8日も塩尻市で目撃情報が寄せられています。

県は、「まだ冬眠していないクマもいる」として注意を呼びかけています。

長野放送
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