養殖カキの大量死は、香川県内でも影響が広がっています。高松市などの漁協は12月8日、市に対して原因究明のための海洋調査などを求める要望書を提出しました。
高松市の牟礼漁協と屋島漁協の関係者が高松市の大西市長に要望書を手渡しました。
瀬戸内海で相次ぐ養殖カキの大量死。香川県内の海域でもカキの大量死が確認されていて、被害は深刻化しています。牟礼漁協と屋島漁協では11月から本格的に水揚げが始まりましたが、9割近くのカキが死んでいて、要望では、原因究明のための海洋調査や生産者などに対する経済的な支援のほか、国に対して、支援を求める意見書を提出することなどを求めています。
(屋島漁協 木村博組合長)
「今年は特に全滅に近い状態。できるだけ漁師を助けてほしい」
(高松市 大西秀人市長)
「カキは主要な特産物として位置付けているので、今後必要な対策については積極的にとっていきたい」
また、三豊市でカキの養殖を行う漁協も8日、市に対して、同じような要望書を提出しています。