特殊詐欺被害を防ぐ「最後のとりで」となるのが金融機関です。窓口対応で詐欺を見破った岡山市内の金融機関の担当者に12月8日、警察から感謝状が贈られました。
岡山中央警察署で行われた贈呈式には管内にある5つの金融機関で2025年9月から10月の間に特殊詐欺被害を未然に防いだ担当者らが出席。岸淵秀夫署長から一人一人に表彰状と副賞が手渡されました。
このうち、岡山市中区の岡山沖元郵便局の吉田奈美さんは「息子が現金50万円を取りに来る」と話す70代の女性の言動を不審に思い、被害を未然に防ぎました。
(岡山沖元郵便局 吉田奈美さん)
「何に使うのか聞くと「大阪の息子が(金を)取りに来る」などおかしな点が多々あった。こんな身近に詐欺があるのだと思った」
(岡山中央警察署生活安全1課 山本直希課長)
「金を下ろしてしまえば犯人に渡すか、送金してしまう状態になるので、金融機関の人たちは「最後のとりで」で間違いない」
息子や警察官をかたる詐欺行為は後を絶たないということで、警察は、金に関する不審な電話があった場合はすぐに相談してほしいと話しています。