もうすぐクリスマス。サンタさんへのお願いは決まっただろうか。今年も子どもたちの夢を叶えるおもちゃが続々と登場している。今回は、石川県内の2つの専門店を訪ね、プレゼント選びのヒントになる最新トレンドと、長く愛される木のおもちゃの魅力を探ってきた。
トイザらスが提案する今年の人気おもちゃ

最初に訪れたのは、トイザらス・ベビーザらス松任店。店内に足を踏み入れると、クリスマスツリーや装飾が店内を彩り、子どもたちの胸が高鳴る空間が広がっている。副店長の山中崇嘉さんに、今年、特に人気のおもちゃを案内してもらった。

元気いっぱい!乗り物・ヒーロー系おもちゃ
低年齢の子どもに特におすすめなのが、乗り物・ヒーロー系のおもちゃだ。「ベイブレード、仮面ライダーの変身ベルト、トミカ、プラレール」と山中さん。

特に注目は仮面ライダーゼッツの変身ベルト。「今回史上初、胸に装着するタイプのベルトとなっておりまして、LEDが9個入っていて、全体が光るような仕様」だという。これまでの仮面ライダーシリーズとはひと味違う体験ができる。

また、50年以上愛され続けているトミカやプラレールは、いまや両方一緒に遊べるおもちゃも登場しており、遊びの幅がさらに広がっている。

「ごっこ遊び系」のおもちゃも充実している。ディズニープリンセスの「なんでもキラキラスキャンレジスター」は、現金だけでなくクレジットカードやコード決済にも対応。時代に合わせてアップデートされた内容で、子どもたちが現代の買い物体験を自然に学べる仕掛けになっている。

メルちゃんの「はじめてのベビーカーセット」や、シルバニアファミリーの「赤い屋根の大きなお家ギフトセット」は、トイザらスだけの限定セット。特別感のあるプレゼントを探している人にはぴったりだ。

トイザらスオリジナルブランド「PLAYPOP」
トイザらスのオリジナルブランド「PLAYPOP」のなかでも注目を集めているのが、「RCスタントツイスター」というラジコンだ。タイヤが独特の向きについており、「前輪が一回転、後ろも回転…ブレイクダンスしているみたい」とアクロバティックな動きをする。

リモコン操作は前後と左右のみとシンプルながら、壁にぶつかったり、ひっくり返っても止まらず走り続けるため、狭いスペースでも楽しく遊べるのが特徴だ。店に来ていた男の子に体験してもらうと、「ダンスみたいで楽しかった。普通のラジコンだったら前とか後だけだけど、これはタイヤが回るのが違うなって思った」と目を輝かせていた。クリスマスに何が欲しいか聞かれると、即座に「これ!」と答えるほど気に入った様子だった。

このPLAYPOPシリーズには他にも、組み立てが簡単でおしゃれな北欧風デザインの木製キッチンや、両面使える指遊び用のアクティビティテーブルなど、多彩なラインナップが揃っている。

サンタさんにお手紙を出そう
トイザらスでは、店内に「サンタポスト」を用意している。カードに欲しいものを書いてサンタさんに送ることができ、投函すると先着でポケモンのステッカーがもらえる特典付き。可愛らしいカードは、子どもがサンタさんへの期待を込めてメッセージを書くのにぴったりだ。12月24日まで設置されているので、家族で訪れてみてはいかがだろうか。

木のぬくもりが育む想像力——「りぷか」の世界のおもちゃ
続いて訪れたのは、木のおもちゃのお店「りぷか」。

店内に入ると、木のいい香りが漂い、ぬくもりあふれるおもちゃの世界が広がっている。壁にかかっている「ハンペルマン」という木製おもちゃは、紐を引くとユニークなアクションをするおもちゃだ。店主の川上功雄さんは、「ドイツをはじめ国籍は問わず世界中のおもちゃがあります」と語る。

繰り返し遊びたくなる「玉落とし」
川上さんのおすすめは、ドイツのベック社が作る「トレイクーゲルタワー」。ビー玉をゆっくりゆっくり回転させながら穴に落とし、下の段へと進んでいく様子を眺めるおもちゃだ。最後にビー玉が鉄琴に当たって「トゥルルン」という美しい音を奏でる仕掛けが施されている。この鉄琴は、「遊びの最後だからこそ綺麗な音を聞いて欲しい」というベックの社長の願いから、楽器メーカーから特別取り寄せたものだという。

家族でビー玉の色を決めて、誰が最初にゴールできるかを競う遊び方がオススメ。「何回やっても毎回違う結果になるので、子どもたちが次は負けないぞ、次は負けないぞと繰り返し遊びたくなる」と川上さん。「1日中遊べる」「3日ほど遊べます」と笑顔で話す。

スイスの積み木「ネフスピール」
スイスの「ネフスピール」という積み木は、リボンのような形にカットされた独特のデザインが特徴だ。「切り目同士を合わせることでパチンって真ん中がしっかり噛み合うので、小さな子でもまっすぐ芯の通った積み方ができる」と川上さん。普段は4個、5個で崩れてしまう子どもでも、何個も何個も上手に積んでいけるのだという。

角度を変えて積み上げたり、立体的な構造を作ったりと、遊び方は無限大。実際に積み木で遊んでみると、「できました! クリスマスツリー」と、頭を使いながら新しい発見ができる楽しさを実感できる。

世界共通の「ふくわらい」
続いて紹介されたのが「ふくわらい」。日本でも馴染み深い遊びだが、世界中で遊ばれているとは意外だった。遊び方は世界共通で、顔のパーツを並べて表情を作る。自分の顔を作ってみたり、スタジオの尾﨑さんの顔を作ってみたりと、誰の顔を作るかでも盛り上がる。

川上さんは、「ひとりで遊ぶのではなく、こういう顔になったよっていうことで相手に投げかけて、それに対して相手も、じゃあ今度はこんな顔を作ろうっていう風に、やっぱりおもちゃは遊びの素材のひとつなので、おもちゃを中心に人と人がどんどんどんどん楽しさを広げて共有していける」と語る。ふくわらいは、まさにコミュニケーションツールなのだ。

シンプルだからこそ育まれる想像力
木のおもちゃの魅力は、シンプルだからこそ想像力が膨らむ点にある。自分なりの遊び方を見つけていく楽しさがあり、「色々なことを感じて試して、それを家族、友達と共有して、自分たちのできることがちょっとずつ大きくなっていく楽しみを感じてもらえるおもちゃになれば」と川上さんは願いを込める。

長く大切に遊べる木のおもちゃは、楽しい仕掛けのクリスマスカードと一緒に届けたい、心温まるプレゼントだ。

まとめ——サンタさんと一緒に選ぶクリスマスプレゼント
トイザらスのアクロバティックに動くラジコンや時代に合わせた知育玩具、りぷかのぬくもりあふれる木のおもちゃ。どちらも子どもたちの心を豊かに育み、家族で楽しむ時間を作り出してくれる。サンタさんへのお願いを込めたお手紙と一緒に、素敵なクリスマスを!

(石川テレビ)
