前市長の失職にともなう伊東市長選が12月7日に告示される。事前審査には10陣営が参加するなど大混戦の様相を呈していて、再選挙となる可能性も取りざたされている。

静岡県の伊東市長選挙は12月7日に告示を迎える。

今回の選挙は2025年5月に初当選した前市長が、学歴詐称問題に端を発し二度にわたって不信任を議決され失職したことにともない行われるもので、同一年度に再び市長選が行われるのは異例のことだ。

伊東市では前市長の学歴詐称問題が発覚して以降、市政が混乱・停滞していることから、立て直しを誰の手に委ねるのかが最大の争点と目されている。

立候補に際しての手続きを円滑に進めるため、伊東市選挙管理委員会が実施した事前審査には10陣営が参加。

2025年で市制78年となった伊東市ではこれまでに21回の市長選が行われてきたが、立候補者数は第1回の5人が最も多く、過去最多を更新することはほぼ間違いない状況だ。

ただ、公職選挙法では最も得票が多かった候補者を当選者とする一方、この候補者の得票数が有効投票の4分の1(法定得票数)に達しなかった場合、当選者なしとすることが定められているため、再選挙の可能性も取りざたされている。

総務省によると、1952年に現在の規定となって以降、法定得票数に届かず再選挙になった首長選は全国で7例あるといい、いずれも立候補者数は5人から7人だった。

伊東市長選の投票日は12月14日で、即日開票される。

テレビ静岡
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