大規模火災の影響が続く香港では、7日、議会選挙が予定通り行われます。
混乱が収まらない中での実施に、市民からは不満や諦めの声も上がっています。
高層住宅7棟が燃えた火災ではこれまでに159人の死亡が確認され、発生から10日がたった今も31人の安否が分かっていません。
被害の全容がまだ明らかにならず、火災拡大を巡る政府の監督責任も指摘される中での選挙に、市民からは「(今の選挙制度で)投票して何の意味があるのでしょう。わかりません」「(選挙は)1カ月ほど延期した方が良かったかも。みんな、まだ傷ついているから」と批判的な声も聞かれます。
中国の統制が強まる香港では、前回2021年の議会選挙から民主派が事実上立候補できなくなり、投票率は過去最低の30.2%にとどまりました。
香港政府は、選挙の正当性をアピールするためにも投票率のアップを重要課題としていますが、有権者がどこまで応えるかは不透明です。