【郡司 琢哉キャスター】
「下の栗石がゆっくりと崩れ落ち、それに引っ張られる形で上の栗石も崩落しました。現場では10人が作業をしていましたが、異変に気付いて避難し、けがはありませんでした」
熊本城総合事務所は、熊本地震で被災した宇土櫓の石垣の復旧工事で栗石の表層の一部が崩れているのが確認されたため、解体作業を中断したと明らかにしました。
熊本城宇土櫓では、続櫓の下にある石垣の解体工事が、去年6月から行われています。
熊本城総合事務所によりますと、4日午後2時ごろ、築石の解体や栗石の回収を行っていた作業員が、栗石の表層の一部が崩れているのを確認。
崩れた範囲は60平方メートルほどとみられていて、当時、現場付近には作業員10人がいましたが、けが人はいないということです。
熊本城総合事務所は「今後の対策を国などと協議し、作業を再開する予定」としていますが、時期については未定だということです。