中国が東アジアの広い海域で海軍と海警局の船を100隻以上展開していたことが分かりました。

ロイター通信によりますと関係者の話として、中国軍や海警局の多くの船が黄海南部から東シナ海、南シナ海、さらに太平洋にかけて広い範囲で活動していると報じました。

今週、一時100隻を超え、4日の時点でも90隻以上が確認されました。

2024年12月に台湾周辺で確認されたおよそ90隻を上回り、これまでで最も大きな規模とみられています。

また、中国の一部の艦船は戦闘機と連携し、外国の船に向けた模擬攻撃の訓練を行ったという情報もあるということです。

中国はこの時期に訓練を行うことが多いものの、今回は演習の発表をしていません。

背景には、日本の高市首相が「台湾有事は存立危機事態になり得る」と国会で述べたことに中国が反発していることや、台湾の頼清徳総統が今後8年間で防衛力を強化するため、約6兆2000億円の特別予算を組むと表明したことがあるとみられています。

木原官房長官は5日、「わが国周辺の軍事動向に重大な関心を持って注視している」と述べ、情報収集と警戒監視に万全を期す姿勢を示しました。

フジテレビ
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国際取材部
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