寒い日や乾燥する日が続き体調を崩しやすい季節となるなか中、感染者が急増しています。

鹿児島県内の先週のインフルエンザの感染者数は1598人と、前の週の2倍近くに増加しました。

医療機関からはワクチンの接種率が低く、今後の感染拡大を懸念する声が聞かれました。

県は4日、11月24日から30日までの県内の定点医療機関におけるインフルエンザの感染者数について、1598人だったと発表しました。

県内のインフルエンザの感染者数の推移をみてみると、9月から10月にかけては100人から200人程度で推移していましたが、11月に入ってからは2倍程度のペースで感染者が急増。

4日発表されたのは1598人で前の週より739人増加しました。

最新のデータでは定点医療機関あたりの報告数は28.04と、流行発生警報の基準値となる30.0に近づいていて、保健所別にみると鹿児島市、伊集院、川薩、姶良、名瀬では既に流行発生警報の基準を上回っています。

年代別でみると、10歳未満が801人と感染者の約半数を占め、それに続く10代も399人と、子どもへ感染が広がっていることがうかがえます。

鹿児島市にある、たんぽぽ小児科です。

山元院長は2025年のインフルエンザについて、流行が例年より少し早いと指摘しています。

たんぽぽ小児科・山元公惠院長
「いつもよりちょっと早く始まったかな。11月の連休、10月20日前後から増ええ始めた印象がある。インフルエンザの症状は基本的に発熱やせき、鼻水。いきなり高い熱があるけど、最近はちょっと熱が出て、次の日高い熱が出たり、それからお腹が痛いとか吐いたりする症状の子も一部見られる」

この病院では先々週は約30人だった感染者が、先週には100人を超えたということです。

たんぽぽ小児科・山元公惠院長
「(コロナ前と比べて)インフルエンザのワクチンの接種率は低い。(理由の)1つには9月くらいから流行っていて、『インフルエンザに感染したからもういいや』」と思っている人もいると思う。今年ワクチンを打っていないなら打ってもらった方が良い。手洗い・うがいをすることと疲れをためないようにすること。『かもしれないな』『なんかちょっとおかしいな』と思うときは病院に行って検査をしてもらいたい」

鹿児島テレビ
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