岡山市の岡山大学病院の研究グループが、生まれつき心臓に疾患がある子供たちの病気の原因を研究するため、クラウドファンディングで資金を集めることになり、協力を呼び掛けています。

(岡山大学病院 心臓血管外科 笠原真悟教授)
「先天性心疾患はまだまだ原因がはっきり分からない。しかしながら100人1人という頻度で生まれてくる、そういう患者に対し何か原因の一つになるだろうと遺伝子解析を目指してCF始めた」

クラウドファンディングで寄付の協力を呼びかけているのは、岡山大学病院心臓血管外科の笠原真悟教授ら約20人の研究グループです。心臓血管外科では、全国の病院で最も多い年間350例に上る、「先天性心疾患」の子供たちの手術を行っています。

生まれつき心臓の形や機能に異常がある先天性心疾患。原因については研究が進んでいないため、岡山大学病院で、病気に関連する遺伝子配列の特定を目指す研究を進めることになりました。

(岡山大学病院 心臓血管外科 笠原真悟教授)
「人間の体の中には多くの遺伝の情報が入っている地図がある、その地図の中のどこかが崩れてしまうと先天性のいろんな病気が出てくる、いくつかの地図の異常が出てくると思うが、そういったことを何人も何人も合わせて、異常の地図を作っていく」

患者から提供された検体を使って研究を進め、病気の早期診断や早期治療につなげます。

(岡山大学病院 心臓血管外科 笠原真悟教授)
「何度も手術しても成功しない患者、命を落としている患者が多くいる、患者だけでなく、両親への大きな光を今後も引き続き与えてあげたい」

1000万円を目標に呼びかけているクラウドファンディングはこれまでに約940万円が集まりました。達成すればすぐにでも研究をスタートさせたいとしています。

寄付の募集は12月19日まで、専用のサイトで募っています。

岡山放送
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