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2025年12月、日本最大級のお取り寄せの祭典『ベストお取り寄せ大賞2025』にて、私たち「モッタイナイビーフ」は数多の商品の中から頂点となる「総合大賞」を受賞しました。
「訳あり・お試し部門」での金賞とのW受賞。これは、単に美味しいお肉が評価されたということ以上に、今の時代が「かしこまらずに食べられる美味しいお肉」を求めていることの証明だと感じています。
東京食肉市場の高品質な和牛・国産牛の専門卸である私たちが、なぜあえて「規格外」にこだわり通販に挑んだのか。その根底にあるのは、「和牛の民主化」という強い想いでした。モッタイナイビーフ事業責任者(株式会社オーエムアイ 取締役 マーケティング担当 尾身彗斗)が語る、ブランド誕生の裏側とこれからのビジョンです。
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■ 「外の世界」から生まれた、和牛への問い
私たちの仕事場は、東京の品川にある、日本最大の流通量を誇る東京食肉市場です。 毎日、最高級のA5ランク和牛などが競り落とされ、その多くが一流ホテルや飲食店、宮内庁などへと運ばれていきます。
そんな「ランク・ブランド重視」の市場の中で、あえてランクや銘柄を前面に出さない「モッタイナイビーフ」は、少し異質な存在かもしれません。
実は、このブランドの構想は、私がまだ前職の広告代理店に在籍していた頃に生まれたものです。 当時、私は食肉業界の「外側」の人間として、様々な商品やサービスの魅力を世の中に伝える仕事をしていました。
外の世界から見る「和牛」は、あまりにも遠い存在でした。「高い」「特別な日だけのもの」「失敗できない」。実際に私自身も、スーパーで牛肉売り場の前に立つことは数えるほどしかありませんでした。
一方で、家業である食肉卸の現場には別の現実がありました。 味は最高級なのに、形が少し悪いだけで流通に乗らない「規格外」の肉たちが多く存在していたのです。そうしたお肉は、関係者への手土産にしたり、社員のまかないにしたりして活用されていました。
実際に私がこの「規格外」の存在をはっきりと認識したのは、実家で小さい頃からBBQで食べていた美味しいお肉が、実はそうした流通に乗らないお肉だったと父(代表)から教えられた時でした。「こんなに美味しいのに、売り物にならないのか」という衝撃は、今でも忘れられません。
日々の商いの中でどうしても出続ける規格外品。冷凍庫の大きさにも限りがあり、活用しきれなければ廃棄せざるを得ない現実もありました。
「中身は同じなのに、伝え方と出し方が違うだけで、こんなにも価値が変わってしまうのか」
当時、マーケティングやコミュニケーションの仕事を行っていた私は直感しました。 この埋もれている美味しい牛肉たちを、魅力的なコンセプトで世の中に知ってもらえれば、和牛をもっと身近に、もっと多くの人が楽しめる「きっかけ」を作れるのではないか、と。
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■格式高い和牛・国産牛専門卸の中で仕掛けた新たな挑戦
その後、私は牛肉卸の世界に入りましたが、入った環境で感じたのは「生活者の視点」からかけ離れた「職人的な感覚」でした。
業界の中では「恥ずかしいもの」とされがちな端材や規格外品。 「こんなのどうやって売るんだ」と、隠そうとする風潮さえありました。
しかし、SDGsへの興味関心が盛り上がっている今だからこそ、それを「モッタイナイ」という言葉に変換し、「わけあってお手頃な、罪悪感のない贅沢」として再定義できるはずだと考え、挑戦を始めていきました。
目指したのは、単なる在庫処分ではありません。 和牛・国産牛をもっと親しみやすく、身近に手軽なものとして感じてもらう。「和牛の民主化」です。
消費者が求めているのは「箱に入った贈答品」だけでなく、「日常の中のちょっとしたイイ日に食べる、ワクワクする存在」であるはずだ。そのための手段として、あえて「規格外」にスポットを当てて、卸とは全く異なる、新しい通販という形で生活者の皆さんに市場直送の形でお届けすることにしたのです。
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■「安かろう悪かろう」を覆した、お客様の反応
当初は社内でも「卸が本業なのに、通販なんて…」という戸惑いがありました。しかし、蓋を開けてみれば、想像以上に熱狂的な反応が見えてきました。
「端材とは思えない立派な大きいお肉でびっくり!」「子供がこんなにモリモリお肉を食べるのを初めて見た」「70以上になる父が、明日もワシが食べるから取っていて!と大興奮でした」
レビューに溢れていたのは、「安くて助かる」という声以上に、「美味しいお肉のおかげで、食卓が楽しいイベントになった」という喜びの声でした。 こういった楽しい体験を更に広げていきたい、と強く想うきっかけとなりました。
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■総合大賞受賞が証明したもの
今回、ベストお取り寄せ大賞2025で最高賞の「総合大賞」をいただけたことは、私たちが提案してきた「新しい和牛の楽しみ方」が、時代のスタンダードとして認められる一歩になったと感じております。
生活者の皆さんが、ブランド名や見た目だけでなく、「本質的な価値」と「どんなストーリーがある商品なのか」を見てくださった結果だと思っています。
これからも、食肉卸としての品質へのこだわりはもちろんですが、食肉業界のイメージを変えていけるような取組みを進めていこうと感じる大きな自信となりました。
和牛はもっと自由でいい、もっと楽しいはず。そんな「和牛の民主化」を、ここからさらに加速させていきます。
【話し手プロフィール】尾身 彗斗(おみ けいと)
株式会社オーエムアイ 取締役 マーケティング・広報担当 / モッタイナイビーフ 事業責任者
広告代理店での勤務を経て、家業である食肉卸・株式会社オーエムアイに入社。前職で培ったマーケティングやコミュニケーションの視点を活かし、フードロス削減と美味しいお肉の提供を両立する通販ブランド「モッタイナイビーフ」を立ち上げる。「和牛の民主化」を掲げ、和牛・国産牛をより身近に楽しんでもらえる取り組みを進めている。
■関連リンク
・モッタイナイビーフ 公式オンラインストア
(今回「総合大賞」を受賞した商品は、こちらからお求めいただけます)
・ブランド紹介ページ
https://www.omibeef.co.jp/mottainaibeef/
・公式Instagram
(最新の商品情報や美味しい食べ方など発信中)
https://www.instagram.com/mottainai_beef/
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