福岡・朝倉市で伝統行事「おしろい祭り」の様子がカメラに捉えられた。
おしろいを顔に塗り翌年の豊作を願う行事で、濃く付くほど豊作につながるとされているという。

“おしろい”塗った顔で「最高!」

福岡・朝倉市で2日に撮影されたのは、顔を白く塗りたくられた人たち。

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1人の男性は顔を白く塗られ、「目が痛ぇばい!」と声を上げるも、共に顔を真っ白にした男性から「最高やろうもん」と言われると、「最高!」と返していた。

おしろいを塗られる男性
おしろいを塗られる男性

2日、福岡・朝倉市の大山祇神社で「おしろい祭り」が行われた。

1981年の祭りの様子
1981年の祭りの様子

300年以上前から続くとされる伝統行事で、神様は女性であるという言い伝えから、「おしろい」を顔に塗り合い、来年の五穀豊穣を願う。

ところで、このおしろいは何からできているのか。

記者が塗ってもらうと、液は呼吸できなくなりそうな密度があったが、甘く、美味しかったという。

記者の後ろを歩く人たちの顔にもおしろい
記者の後ろを歩く人たちの顔にもおしろい

実はおしろいは2025年に収穫された新米をすりつぶして水に溶いたもの。おしろいの付きがいいほど「豊作」と言われるという。

子どもたちは“号泣”

大人たちは笑い声を上げていたが、子どもたちは…。

おしろいを塗られ泣いてしまった子ども
おしろいを塗られ泣いてしまった子ども

おしろいを塗られ、「いややー」と声を上げる女の子や、母親から「おうちまで取れんよ。それ」と言われ泣いていた男の子もいた。

「家に帰るまでおしろいを落としてはいけない」というのが300年以上続く習わしで、参加者たちは真っ白い顔のまま、来年の豊作と健康を願い、帰路についていた。
(「イット!」 12月3日放送より)

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