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プレスリリース配信元:株式会社DeltaX




株式会社DeltaX(本社:東京都千代田区、代表:黒岩 剛史)が運営する塾選びサービス『塾選』は、「大学受験の不安」について調査しましたので概要をお知らせいたします。

子どもの大学受験期、それは保護者にとっても“自分ごと”として不安や焦りを抱える時期です。「このままの成績で大丈夫?」「本人はちゃんとわかってるの?」―そんな思いを抱えながら、日々の勉強を見守っている保護者も多いのではないでしょうか。
実際に、塾選ジャーナルが大学受験を経験した子どもをもつ保護者100名に行った調査では、9割が「不安を感じた」と回答。

詳細はこちらをご覧ください。
保護者の9割が大学受験への不安を抱えていた─高3 2学期がピーク



今回の調査では、「子どもの大学受験期に保護者として不安を感じたか」という質問に対し、保護者の91%が「はい」と回答しました。



今回の調査では、「大学受験に向けて子どもは不安を感じているか?」という質問も保護者に行いました。その結果、「はい」と回答した割合は61%でした。一方で、先述のとおり、保護者側の「自分は不安を感じていた」割合は91%。その差は実に30%です。
つまり、『子どもは不安そうに見えないが、自分だけ不安』と感じている保護者が一定数いるということになります。ですが、実際には子どもが不安を表に出していないだけのケースも少なくありません。
(1) 楽観的な性格で「何とかなる」と考えるタイプ
もともと楽観的な性格や、「何とかなる」という気持ちで構えているタイプの子は、不安を感じていたとしてもそれをあまり表に出しません。結果的に、親からは「不安がなさそう」と見えていたようです。
- 「性格だと思うが、楽観的で、なるようになると考える子だったので、不安そうには見えなかった。」(きなこさん 鹿児島 大学1年男子 保護者)
- 「もともと性格的に能天気なうえ、なんとかなるとタカをくくっていた節がある。」(かえさるさん 東京都 大学4年男子 保護者)

(2) 推薦や指定校など、進路の“見通し”が立っているタイプ
入試方式や目標が明確な場合、「この道で行ける」という安心感が、子どもの不安を和らげているケースもありました。
- 「学校生活にかなり自信があり、入学当時から大学を決めていて、学力もあったみたいだから。」(ひでさん 愛知県 大学4年以上男子 保護者)

(3) 不安を表に出さないタイプ
実際には不安を感じていたとしても、それを外に出さない子どももいます。保護者の目には「落ち着いている」と映るものの、内心は違う可能性も十分にあります。
- 「子どもの様子から特に変化を感じなかった。そのことに親は不安を感じた。」(まきたろうさん 兵庫県 大学2年男子 保護者)
- 「見た感じからはそのような様子が見えませんでした。本当は不安だったのかもしれません。」(さだかずさん 山形県 大学1年男子 保護者)

不安が見えなくても、心の中に抱えていることがあるかもしれない─そんな前提をもって接することが、大学受験期の子どもを支えるうえで大切なのかもしれません。



また、保護者が不安を感じた時期について尋ねたところ、もっとも多かったのは高校3年生の2学期(29.7%)で、次いで3学期(20.9%)という結果に。大学受験が本格化する高校3年生の秋から冬にかけて、多くの保護者の不安が高まる傾向が見られました。
保護者の大学受験への不安ランキング─1位は「学力・成績」
保護者が抱える不安の内容を聞いたところ、最も多いのは学力・成績(42.9%)、次いで子どもの精神面・健康(24.2%)、進路選択(23.1%)でした。




1位 学力・成績に関する不安(42.9%)
判定や偏差値、勉強の進度など、“結果の見えにくさ”が保護者の不安を強めます。合格可能性や勉強法の妥当性に自信が持てず、日々の模試や成績に心が揺れがちでした。
- 「模試の結果を見るたび「このままで志望校に受かるのか」とハラハラしました。苦手科目の勉強が追いつかず、夜遅くまで参考書を広げている姿を見ると、体調も心配で落ち着きませんでした。家庭学習のサポートが十分かも気になり、親としてもずっとソワソワしていました。」(たくやパパさん 静岡県 現大学2年男子 保護者)
- 「模試判定がずっとD判定でボーダーラインに届いていなかったので、毎日不安でした。」(ダッフィーさん 青森県 現大学3年女子 保護者)

2位 子どもの精神面や健康(24.2%)
大学受験は子どもの生活リズムや精神面にも大きな負荷を与えます。睡眠の質や食欲の低下、ネガティブ思考などが表れやすく、保護者は声かけの仕方や距離感にも悩んでいました。
- 「模試の結果に一喜一憂し、眠りが浅く食欲も落ちている様子が続いたため、心身のバランスを崩さないかが最も不安でした。志望校とのギャップや周囲の期待を強く意識して自分を責める言葉が増え、勉強時間は確保できているのに表情が硬いままという日が続きました。試験直前期に体調を崩して実力を発揮できないのではないか、過度なストレスで受験後に燃え尽きてしまうのではないかと心配し、親として声のかけ方や距離感にも迷いがありました。」(benkyo777さん 大阪府 現大学1年男子 保護者)
- 「精神的に追い込まれているようで、涙が出ると言っていた。」(テクノステルさん 香川県 大学3年女子 保護者)

3位 受験情報や子どもの進路選択(23.1%)
選択肢が増え、情報もあふれる時代だからこそ、どの大学・どの入試方式を選ぶかという判断は保護者にとって不安の種になっています。
- 「高校受験と違い選択肢が多く、妥当な志望となっているか不安だった。」(まきたろうさん 兵庫県 現大学2年男子 保護者)
- 「志望校の選び方や受験方式の違い等、情報が多すぎて整理できず、親として何を信じてサポートすればよいか迷いました。本人の希望と現実のギャップもあって、進路決定が本当にこれで良いのか不安でした。」(そらそらさん 兵庫県 現大学1年男子 保護者)

大学受験期の保護者の不安解消法は?タイプ別に紹介
(1) 学力・成績の不安:学習環境を整え、外部も頼る
「模試判定がD判定のまま」「成績が思うように伸びない」「このままで志望校に届くのか心配」―模試の判定や成績の伸び悩みは、大学受験期に保護者に最も多かった不安です。解消法としては、学習環境を整えることや、塾など外部を活用した声が多く見られました。
- 「家庭教師を雇って苦手な英語の成績を改善させようとしました。結果的に息子の英語の成績が改善したので利用してよかったです。」(よっちゃんさん 大阪府 現大学1年生男子 保護者)
- 「何から始めたら良いか分からなかったので、学校の先生に相談しました。」(さだかずさん 山形県 現大学1年生男子 保護者)

(2) 子どもの精神面・健康の不安:意識的な声かけをする
プレッシャーやストレスによって、眠れない・食欲がないなどの不調を訴える子も。保護者は「頑張れ」よりも「無理しないで」といった声かけを意識し、夜食や会話、散歩などで安心できる時間を作る工夫をしていました。
- 「子どもの精神的な不安を和らげるために、まず家庭では『結果よりも体調と気持ちを大事にしてほしい』と伝え、過度なプレッシャーをかけないよう意識しました。勉強時間についても細かく口出しせず、夜食を用意したり、勉強の合間に一緒に散歩したりと、リラックスできる時間を増やすようにしました。また、学校の先生や塾の担当講師にも相談し、模試の結果に過剰に反応しないようアドバイスを受けました。親自身も不安に流されないよう心掛け、家庭の雰囲気を穏やかに保つことで、安心して受験に集中できる環境を整えました。」(benkyo777さん 大阪府 大学1年生男子 保護者)

(3) 進路選択・情報不足の不安:先生などのプロも積極的に活用する
説明会や進路相談、インターネット・書籍での情報収集を親子で一緒に行い、少しずつ不安を整理していく姿勢が多く見られました。また、経験者に話を聞いたり、塾や学校の先生の意見を取り入れることで、最終的には本人が納得して選べるように支援していた家庭も多数あります。
- 「受験情報の整理に不安があったので、親子で進路相談会に参加したり、大学の公式サイトや受験雑誌を一緒に確認しました。本人の希望を尊重しつつ、現実的な選択肢も提示するよう心掛けて、定期的に話し合う時間を設けました。結果的に、本人が納得して志望校を決めることができ、親としても安心できました。」(そらそらさん 兵庫県 大学1年生男子 保護者)
- 「塾の保護者面談には欠かさず参加し、受験戦略のプロである先生から最新の情報とアドバイスを直接得るように努めました。また、書店で受験関連の雑誌や書籍を複数購入して読み比べ、不明点はその都度インターネットで検索して情報を補強するなどの行動を積極的に行いました。」(テンテンさん 神奈川県 大学2年男子 保護者)

大学受験期の子どもの不安ランキング─1位は「志望校へ合格できるか」



1位 志望校へ合格できるか(70.5%)
合否への不安は、受験期の子どもが最も強く感じる悩みです。日常においても「落ちたらどうしよう」という思いが頭から離れず、気持ちの波が大きくなることも少なくないようです。
- 「志望校に合格できるかどうかという不安が強くて、模試の結果や周囲の進捗と比べて焦りを感じている様子でした。」(そらそらさん 兵庫県 大学1年男子 保護者)
- 「浪人だけはできない、したくないと毎日のように言っていた。シンプルに受験に失敗することを恐れていた様子だった。」(k.itohさん 埼玉県 大学1年女子 保護者)

2位 努力が報われない不安(13.1%)
努力しても結果に結びつかないことへの焦りや落ち込みは、受験期の子どもが抱えやすい葛藤のひとつです。頑張っても模試の結果が安定せず、自信喪失につながっていました。
- 「息子は特に、志望校の過去問で目標点に達しない科目があることに不安を感じていました。模試の結果が安定しないことで、『このまま頑張り続けても本当に合格できるのか』という結果への不安を抱えていたようでした。」(テンテンさん 神奈川県 大学2年男子 保護者)
- 「成績が思うように伸びないこと、テストで結果が出せないこと、進路が不安な上に他の心配事もあり、精神的にも不安に感じていました。」(みつばちままさん 兵庫県 大学3年男子 保護者)

3位 周囲との差・比較による焦り(6.6%)
勉強の進捗共有をされた際や、推薦入試での進路決定が決まる話を聞くなどで、自分だけが取り残されているように感じる不安も見られました。周りと自分を比較してしまうことで自信を揺るがし、焦りや孤独感を強めてしまうケースもあります。
- 「周囲の友人が推薦で進路を決めていくなか、自分だけが取り残されているような焦りを感じていたようです。」(まろんさん 福岡県 大学2年男子 保護者)
- 「周りに遅れをとっていると考えていたようです。そのため不安になっていたと言っていました。」(たけさん 福岡県 大学1年男子 保護者)

先輩保護者に学ぶ「合格できるか不安」な子どもへの寄り添い方
(1) プレッシャーをかけず「気持ちを軽くする」声かけをする
大学受験を控えた子どもの不安に対し、保護者の多くはプレッシャーをかけず、気持ちを軽くする声かけを心がけていました。
- 「本人の気持ちに寄り添うことを第一に考え、結果だけでなく日々の努力を具体的に褒めるようにしました。また、「どんな結果になってもあなたの味方であることは変わらない」と伝え、過度なプレッシャーを感じさせないよう努めました。」(ツヨシさん 東京都 大学1年生男子 保護者)
- 「今までずっと目標に向かって頑張り続けていた姿を知っているからその頑張りを褒めまくりました。」(ららさん 滋賀県 大学1年生女子 保護者)

(2) 不安を可視化し、具体的な行動をとることで軽減する
不安を「見える化」して分析し、対策を立てて行動に移している保護者もいました。具体的には不安の内容を書き出したり、子どもと一緒に確認することで、何をすべきかを考えやすくし、漠然とした不安を小さくしていくプロセスが見られました。
- 「不安を言語化して紙に書き出し、原因を「時間配分」「英長文」「体調管理」などに分けて一つずつ対処しました。週末に本番と同じ時間割で過去問演習を行い、見直し時間を必ず5分確保する練習を継続。」(benkyo777さん 大阪府 大学1年男子 保護者)
- 「子どもの不安に対してまず勉強の進み具合や理解度を一緒に確認しました。励ましの言葉をかけて無理のない計画を立てるように助言しました。それに結果だけで判断せず努力や過程を認めることを心がけ子どもが安心して取り組める環境を整えました。そのことで子どもは少しずつ自信を取り戻し、受験期を落ち着いて過ごせるようになりました。」(人生は山あり川あり大変なさん 神奈川県 大学2年女子 保護者)

(3) 成績をあげるため塾や家庭教師を検討する
成績に対する不安には、塾や家庭教師を検討したり、学習計画づくりなどの実質的なサポートが有効なようです。保護者が環境を整え、学習を伴走することで、子どもが自信を取り戻していった様子がうかがえます。
- 「塾に通わせて、苦手科目や苦手意識を少しでも克服してもらえるようにしました。」(花子ままさん 大阪府 大学1年女子 保護者)
- 「息子は英語の成績に不安がっていたので、家庭教師を雇って個別指導をしてもらいました。英語の成績がよくなりましたし、自信が付いて喜んでいました。」(よっちゃんさん 大阪府 大学1年男子 保護者)

(4) 気分転換・リラックスの時間も意識的に取り入れる
張り詰めた受験生活の中で、意識的に「息抜き」を取り入れることも効果的でした。散歩や映画など、日常の中でも勉強以外の時間が心のリフレッシュになっていたようです。
- 「息子が受験への不安を口にするようになってからは、まず話をじっくり聞く時間を意識的に作りました。プレッシャーを和らげるために、週末は勉強から少し離れて好きな映画を一緒に観たり、散歩に出かけたりして気分転換を図りました。」(まろんさん 福岡県 大学2年男子 保護者)
- 「心のケアやサポートは全力で行いました。息抜きで外に連れ出したりもしました。」(エスオカダさん 静岡県 大学1年女子 保護者)

まとめ:大学受験が不安でたまらないのは“悪”ではない
今回の調査からは、大学受験期の不安が「保護者だけのもの」でも「子どもだけのもの」でもなく、親子がともに抱え、乗り越えていくものであることが見えてきました。
保護者の9割が不安を感じながらも、塾や学校への相談、家庭での声かけや環境づくりなど、できることを一つずつ積み重ねていました。一方の子どもも、「合格できるか」「努力が報われるか」という不安を抱えながら、懸命に挑んでいることが分かります。
不安があるからこそ、親は支える力を、子どもは乗り越える力を育てていく。大学受験期の不安と向き合う時間は、結果だけでは測れない、親子それぞれの“成長の時間”なのかもしれません。
子どもの大学受験が不安でたまらない―そんなときこそ、今回紹介した先輩保護者の声をヒントに、少し肩の力を抜いて向き合ってみてください。不安の先には、きっと親子でつかむ新しい一歩が待っています。
詳細はこちらをご覧ください。
アンケート調査概要
調査対象:過去5年以内に大学受験を経験した子どもをもつ保護者(有効回答数100名)
調査時期:2025年10月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:「大学受験における不安」についての調査
※掲載しているグラフや内容を引用する場合は、出典「塾選ジャーナル調べ:『大学受験における不安』についての調査」と明記し、『塾選ジャーナル』の記事(https://bestjuku.com/shingaku/s-article/36762/)へのリンク設置をお願いします。


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