衆議院議員の定数を小選挙区で25議席削減した場合、自民党の試算では、秋田県の選挙区が3から2に減る見込みであることが分かりました。
与党は衆議院議員の定数を減らす法案を今の国会に提出する方針で、1年以内に削減対象などの結論が出ない場合、「小選挙区で25、比例代表で20議席減らす」などとされる見込みです。
自民党が「アダムス方式」で議席を割り振る試算を行ったところ、秋田を含む東京・神奈川など20の都道府県で選挙区が減る結果となりました。秋田は東北で唯一、選挙区が減少します。
自民党秋田県連・加藤鉱一副会長:
「人口でいくと削減の可能性は高いと思うが、地方の発言や要望の機会を奪うことになると憂慮している。維新は都市型政党。800万人の大阪と地方を一緒に考えるのは連立政権とはいえ、憂慮している」
立憲民主党秋田県連・小原正晃幹事長:
「試案の秋田の1減については、私たちは反対。人口ベースだけでなく、県土の広さや面積など様々なものを考慮して、1票の格差の問題や議員の定数を考えていく必要がある。拙速な秋田を減らす、比例を減らしていくような議論はおかしい」
ただ今回の試算は、過去の国勢調査などを踏まえたもので、2025年の国勢調査の結果で削減対象が変わる可能性があります。