熊本県立高森高校マンガ学科の新しい校舎の落成を祝う式典が、12月1日に開かれた。これに合わせて校内のギャラリーには、『あしたのジョー』や『巨人の星』などで知られるマンガ原作者の故・梶原一騎さんの遺品を展示するコーナーが設けられている。
高森高校マンガ学科の新校舎が完成
高森高校のマンガ学科は2023年度に開設。マンガ家や編集者、アニメーターなどを目指して現在3学年、計約120人が学んでいる。全国から生徒が集まり、校舎が手狭になったことから新しい校舎が造られた。

校舎に描かれた『ぶつかり防止』などの、いろいろなピクトサインも生徒がデザインしたもの。高森高校の生徒は「めっちゃきれいで新築の匂いがします。暖かいです」と話し、マンガ制作にも「めっちゃはかどります」と答えた。

また、「エアコンもちゃんと効くし、景色もめっちゃきれいなので、本当に毎日楽しく授業を受けさせていただいています」と話す。
故・梶原一騎さんの遺品展示コーナーも
この新校舎の落成に合わせて、隣にあるギャラリーには、『あしたのジョー』や『巨人の星』、『タイガーマスク』などの大ヒット作を手がけた故・梶原一騎さんの遺品の展示コーナーが設けられている。

梶原さんは熊本に対して強い愛情を抱いていたという。その思いを遺族から聞いた高森町が遺品を引き継ぐことになり、その一部が生徒のために活用されることになった。

マンガ学科の生徒は「昔、有名だった人の原作の原稿とか絵とかを見られることはなかなかないから、うれしい」や「参考にもなるし」と話した。

高森町の草村大成町長は「マンガ学科の生徒が、これだけ全国にアピールしてもらったおかげで、梶原先生のご家族が〈そういう取り組みをしているんだったら、ぜひ使ってもらいたい〉という…。とても感動しています。〈ありがたいな〉と思っています」と話す。

新しい校舎で学び、本物を見て、触れる。生徒たちは夢に向かって学びを深めていく。
(テレビ熊本)
