天満屋女子陸上競技部の西村美月選手が12月7日、山口県で行われる防府読売マラソンで初のフルマラソンに挑みます。11月のクイーンズ駅伝で快走した西村選手、マラソンの名門・天満屋の系譜を引き継ぐ走りが期待されます。
(天満屋 西村美月選手)
「あと4秒で区間賞を逃したので悔しい気持ちもあるが、みんなのおかげで自分の走りができたし、7位という結果がとれた」
レース後、応援団の前でこう語った高卒3年目の20歳・西村美月選手。11月23日、宮城県で行われた実業団の女子駅伝日本一を決めるクイーンズ駅伝。
創部以来、34年連続出場の天満屋はスタートを任された入社4年目の吉薗栞選手、エース区間の3区を走った女子マラソンの日本記録保持者・前田穂南選手など実力のある選手がチームを引っ張ります。
中でも輝きを放ったのが5区を走った西村選手です。区間トップと4秒差の快走を見せ、順位を13位から6位まで押し上げます。
全体のタイムは2020年以降最も速い2時間16分29秒。2年ぶりとなる次回大会へのシード権「クイーンズ8」の獲得に貢献し、山口衛里監督も西村選手の成長を感じていました。
(天満屋 山口衛里監督)
「自分で工夫して走るようになった。吉薗や前田と一緒に練習することが増えたので、そこでスイッチが入ったと思う」
西村選手は熊本県の千原台高校出身。マラソンに挑戦するために天満屋の門を叩きました。自己分析もでき勉強熱心、前に食らいつく粘り強い走りが特徴でこれまで数々のオリンピアンを輩出した名門の系譜を引き継ぎます。
(天満屋 西村美月選手)
「練習を積めている実感はあったので、その取り組みを崩さないようにこれからさらにレベルアップして マラソンに臨めるようにしたい」
西村選手が初のフルマラソンに挑む防府読売マラソンは12月7日、午前10時40分スタートです。