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コーヒー、紅茶はもちろん、乳児用の調乳など、電気ケトルはさまざまな場面で活躍します。素早くお湯を沸かせるのが特長ですが、熱湯を扱うため高い安全性能が求められます。安心・安全を最優先に製品開発を続けてきたタイガー魔法瓶では、電気ポットの製造で培った独自技術を用いて、「安全に、速く」お湯を沸かせる電気ケトルをラインアップしています。具体的にどのような機能を搭載しているのか、開発担当の藤川がお答えします。

普段使いも「うっかり」の時も安心。電気ポットで培った独自技術を活用


―タイガー魔法瓶が電気ケトル市場へ本格的に参入した経緯について教えてください。


藤川:当社は長年、電気ポットの生産販売を行っており、お湯を沸かすという基本的な機能に加えて安全性を担保する技術も培ってきました。


2001年頃から海外メーカーの電気ケトルが国内で販売されるようになり、普及が進みましたが、安全性としては当社が考える基準には到達していませんでした。それならタイガーのポリシーである「安心・安全」を追求して電気ケトルを開発しようと考えたのが、参入のきっかけです。


―開発にあたって最も重視したのはどのような点でしょうか。


藤川:最も重視したのは、安心・安全に使えることです。「お湯もれを最小限に抑える」という大前提をもとに、先人たちから脈々と受け継がれている技術を用いています。


当時の日本では、電気ケトルの安全性に関する基準が設けられていなかったので、電気ポットと同じレベルの安全基準を満たして開発しました。現在、タイガーが発売している全ての電気ケトルは、安全性について社内で徹底的に確認したうえで、第三者機関による製品試験・品質管理の調査が行われた証である「Sマーク」を取得しています。


―安全性について、しっかり対策されているということなのですね。具体的には、どのような機能があるのでしょうか。


藤川:まず、初代電気ケトルから搭載している「転倒お湯もれ防止構造※1」です。お湯が入った状態で倒してしまっても注ぎ口が上を向くように設計にしていたり、さまざまな工夫をしているためお湯もれを最小限に抑えます。また、本体が熱くなりにくく、やけどの危険が少ない「本体二重構造」を採用しているケトルも多くラインアップしています。この構造によって保温性が高まり、沸とう後も冷めにくくなっています。


※1:給湯ロックボタンがロック状態になっていても、本体を傾けたり倒すと注ぎ口からお湯が流れてやけどのおそれがあります。


タイガー魔法瓶の電気ケトルはお湯もれを防ぐため、万が一倒してしまっても注ぎ口が上に向くように設計されている。


―倒してしまった時やうっかり触れてしまった時を想定されているのですね。普段使用する時の安全性についてはいかがでしょうか。


藤川:蒸気によるやけどを防ぐために開発した「蒸気レス※2」機能があります。これは「スピード蒸気検知」と「蒸気キャッチャー構造」によって実現しています。


「スピード蒸気検知」は、すべての蒸気が取っ手の根元部分にあるセンサーを通過することで、100℃に到達した瞬間に蒸気を検知し、ヒーターを停止する機能です。沸とうしたときに、余計な蒸気が発生しない仕組みとなっています。「蒸気キャッチャー構造」は、ふたの中に設けた迷路状の冷却ユニットによって蒸気を冷やし、水滴に戻す機能です。どちらも、当社独自の技術です。


※2:続けて沸とうさせるなど、本体内部が温かいときに湯沸かしすると、注ぎ口から蒸気が出る場合があります。(対象品番:PCK-T型、PTV-A型、PCV-A型)


蒸気が出始める温度を検知したときにヒーターを停止する「スピード蒸気検知」により、余計な蒸気が発生しないよう設計されている。


ふた内部に搭載されている「蒸気キャッチャー構造」。蒸気は冷却通路を通る過程で冷やされ水滴となり、注ぐときに注ぎ口から出るように設計されている。


―とても斬新な技術ですね。どのような経緯で開発されたのでしょうか。


藤川:「蒸気レス」は、もともと電気ポットのために開発した機能です。


20年ほど前、電気ポットはレンジ台や収納棚など、人目につかないキッチンの奥に置くことが一般的でした。しかし実際の使い方を調べてみたところ、置いた場所でお湯を沸かすと蒸気で家具が傷んでしまうため、別の場所に移動させて使っている方が多いことがわかりました。お客様にとって、電気ポットといえば蒸気が出て当然だったと思うのですが、実はそれによって不便が生じていたんです。


ちょうどその頃、社内で蒸気の量をコントロールする研究を行っていたこともあり、本格的に技術開発を進めました。蒸気レスの実現によってリビングやダイニングにも置くことができ、よりインテリアになじむデザイン性の高い製品も作れるようになりました。

カップ1杯分 最短45秒のスピード沸とう、注ぎ口の改善など使いやすさを追求


―電気ケトルに関連した事故は多いのでしょうか。


藤川:当社製の電気ケトルに関するアンケートでは、やけどやケガなどの事故についてのデータは入ってきていません。ただ、医療関係者や業界の講演、報道では電気ケトルの事故の情報を耳にすることがあります。特に、乳幼児やお子さんの事例をよく聞きます。


そのような痛ましい事故が問題視されるようになり、2026年6月以降は、日本で製造・輸入される全ての電気ケトルに、転倒時のお湯もれが50ml以下という基準を含む「転倒流水試験」の合格が必須となります。


タイガーでも事故で悲しむお客様を減らしたいという想いで、初代のケトルからお湯もれ防止構造を搭載し、その後も機能向上に努めています。


―安心・安全のほかに、製品開発で重要だと考えるポイントはどこでしょうか?


藤川:電気ケトルの本質である、スピードです。現在タイガーの製品ではカップ1杯分(約140㏄)のお湯を約45秒で沸かすことができます※3。これは当社の独自技術で、業界最速です※4。


また、カップに注いだ時に中の液体が飛び散らないよう、お湯の注ぎ口にも独自技術を用いています。細かいところでは、お湯に触れる部品の樹脂素材、ねじの締め方なども研究を重ねています。


※3:水温・室温23度、定格消費電力にて、カップ1杯分約140mLにおいて通電自動オフするまでの沸とう時間(自社測定法)/対象品番:PCK-A型


※4:2025年12月4日現在、日本国内で販売されている家庭用電気ケトルの各社公表資料(自社調査)の範囲において。/対象品番:PCK-A型


狙った場所にブレずに注げるよう、注ぎ口がデザインされている。


―開発のモチベーションにつながる、ユーザーの声や評価はありますか?


藤川:想定通りの反応をいただいた時ですね。「きれいにお湯が注げた」「蒸気が出なくて驚きました」というお声があると、開発の方向性が正しかったことがわかりますし、「工夫してよかった」と思います。

多様なユーザーニーズに応えるラインナップを展開


―今後の製品開発の展望をお聞かせください。


藤川:「タイガー魔法瓶の製品をこれからも使い続けたい」と思っていただくためには、ご満足いただけるポイントを一つでも増やさないといけないと考えています。


機能をフル搭載したハイスペックなモデル、デザイン性の高いモデル、軽くて扱いやすいモデルなど、お客様が求める価値は多様化しています。どのようなモデルでも安心・安全は大前提ですが、使い勝手も重要です。


例えば、注ぎ口に徹底的にこだわったケトルなど、もっとお客様のニーズに応えられる製品を開発したいですね。


―最後に、電気ケトルの購入を検討している方に向けて、藤川さんが考える「電気ケトルを選ぶ際のポイント」を教えてください。


藤川:ここまで安心・安全の話を中心にしてきましたが、安心・安全はもちろんのこと、他の視点も加えて電気ケトルを選んでほしいと思っています。


2026年以降は法改正によってお湯もれ防止機能が義務化されるので、安心・安全に関してはある意味当然になると思います。その代わりに、お手入れがしやすいかどうか、好きなデザインかどうか、ふたは開閉しやすいかどうか、ボタンの押し心地が良いかどうかといった視点で、日々ストレスなく使えるものを選んでいただけたらと思います。


タイガーケトルについて詳しくはこちら

https://www.tiger-corporation.com/ja/jpn/feature/kettle/





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