ロシア大統領府はウクライナ東部の要衝ポクロウシクを制圧したと発表しました。
プーチン大統領は11月30日、前線の指揮所を訪れ、ウクライナ東部ドネツク州ポクロウシクと北東部ハルキウ州ボルチャンスクを制圧したと報告を受けました。
ポクロウシクはウクライナ軍の物資の補給と防衛網を支える重要拠点で、ロシア軍は進軍の足がかりとするため攻勢を強めていました。
またロシア軍は、南部ザポリージャ州フリャイポレで「解放作戦」と称して市街戦を開始したほか、東部ミルノフラードの一部地域を占領したとしています。
これを受けプーチン氏は「ロシア軍の攻勢は、ほぼすべての前線で続いている」と述べ、軍事行動が順調に進んでいるとの認識を示しました。
戦争終結に向けた和平協議が続く一方、ロシア側はウクライナの要衝を相次いで制圧することで圧力を強め、占領地域をロシア領として認めるよう迫る姿勢を強めたかたちです。
プーチン大統領は2日、トランプ政権のウィトコフ特使と会談する予定で、協議の行方が注目されます。