サッカー明治安田Ｊ１リーグ、ファジアーノ岡山は１１月３０日、岡山市北区のＪＦＥ晴れの国スタジアムで名門・浦和レッズとホーム最終戦を行いました。
試合終了後、２０２５シーズン限りで現役を引退することを発表したファジアーノ岡山ＧＫ・金山隼樹選手（３７）の引退セレモニーが行われました。
金山選手は以下のようにサポーターらに感謝の言葉を述べました。
（ファジアーノ岡山 金山隼樹選手）
「初めに１年間、Ｊ１という厳しい舞台で戦い抜いた、戦い抜けたこと。それは本当にスポンサーの皆様やファン、サポーターの皆様、ボランティアスタッフの皆様、本当にクラブに関わるすべての皆様のおかげで「残留」というものを勝ち取ることができました。本当にありがとうございました。
改めまして、今シーズンをもちまして現役を引退します。
今日は本当にこのような素晴らしいセレモニーを行っていただき、クラブ関係者の皆様、本当にありがとうございます。
そして今日は、自分の目標であったＪ１の舞台に帰ってくる、娘と入場する、その目標を叶えさせてもらった木山（隆之）監督、強化部の皆様、コーチングスタッフの皆様、選手のみんな、本当にありがとうございます。
今まで所属したチームの皆さんにも、改めてここで感謝の気持ちを言いたいと思います。島根県の平田少年サッカースクール、平田中学校サッカー部、サンフレッチェ広島ユース、立命館大学、Ｖ・ファーレン長崎、北海道コンサドーレ札幌、ファジアーノ岡山。本当にこのどれが欠けても、今の自分はなかったと思います。たくさんの指導者、たくさんの仲間、本当に多くの人たちに支えられて、ここまでやってくることができました。本当にありがとうございます。
また、ファジアーノ岡山では８年間という長い間、大変お世話になりました。
うれしいことや、楽しいことだけではありませんでした。西日本豪雨があったり、コロナ禍があったり、本当に辛いこともありました。それでも自分には本当にたくさんのかけがえのない体験もさせてもらいました。木山さんにキャプテンに任命してもらったり、去年のＪ１昇格、今年のJ １残留、本当にたくさんの最高の思い出が岡山でできました。自分自身も家族ができ、子供が生まれ、たくさんの仲間もできました。本当に岡山が大好きになりました。
そして、選手たちにはいつもクラブハウスで整備整頓しろとか口うるさく言っていて。特に（木村）太哉とかには色々言ってたんで申し訳ないなと思っています。もう本当に、みんなのことはすごく尊敬していて、今日もピッチで最後の最後まで全力を出す姿、メンバーに入れずに少ない人数でトレーニングする中でも、誰一人（力を）抜くこともなく、全力でやり続ける。そんなみんながいるから僕も頑張ってこれました。これからも、自分たちらしく、ファジアーノらしくみんなで頑張っていきましょう。
そしてこの場を借りて、両親にも挨拶を、言葉を伝えたいと思います。父さん、母さん、自分が中学校の時、（サンフレッチェ）広島ユースに行きたいと言った時に快く背中を押してくれたこと。今思えば中学生の自分が親元を離れる決断をすることっていうのは、とても勇気のいることだと今、自分も子供が生まれて思いました。あの時に背中を押してくれたからこそ、今までこうやってサッカーができました。ありがとうございました。
そして、妻、娘。本当にいつも全力でサッカーをプレーすることができる環境を作ってくれて、毎日おいしいご飯を作ってくれて、本当にありがとうございました。なかなかピッチでプレーする姿を見せられず悔しい思いをしていたと思うけど、本当にいつも助けられてました。これからも引き続きよろしくお願いします。
また、自分もプロ１５年間やってきた中で多く試合に出場はできませんでした。なかなかサッカーで貢献することっていうのはできませんでしたけど、一つだけ、自分の中で誇りに思っていることがあります。
それは自分のことを応援してくれる人たちが、本当にたくさんいることです。
いつも「隼樹頑張ってね」とか「応援してるよ」って、自分がつらいときや悔しいときでも、常に自分の背中を押してくれる、そんなみんながいたから僕もこうやって何度でも立ち上がって奮い立たせてやってくれました。本当に自分は人に恵まれて、人に支えられてここまでやってきたんだなと、あらためて思います。本当に皆さんありがとうございました。
今年で自分自身のサッカー選手は引退をしますが、これからも大好きな岡山のために。ファジアーノ岡山のために、立場は変わりますけどファジアーノの一員として、頑張っていきたいと思います。そして、いつかはファジアーノを引っ張っていけるような、そんな存在になるのが今の自分の目標です。
本当に言葉にならないぐらい最高なサッカー選手人生でした。皆さん、本当にありがとうございました」
