従来の健康保険証は、75歳以上の人や自営業の人などはすでに期限を迎えているが、会社員や公務員など多くの人の期限は2025年12月1日まで。
12月2日以降に医療機関を受診する場合は、原則「マイナ保険証」か「資格確認書」の提示が必要になる。

■マイナ保険証 医療機関や薬局で

保険証とマイナンバーカードの紐づけは医療機関や薬局でも手続きができる。薬局で試してみると意外とあっさり。
福島県福島市の「ばにら薬局新浜町」の山田明生さんは「薬局に来局していただいたら、マイナンバーカードをリーダーに入れて、顔が映るとそれで顔認証が通る」と説明する。
顔認証または暗証番号で「マイナ保険証」の機能を果たしてくれる。
山田さんは「今までは、新患の方だと保険番号などを全部手入力で入れていたけど、マイナ保険証は自動入力されるので、その辺のミスやエラーが少なくなるので非常にありがたく思っている」と語る。

■マイナ保険証のメリット

医療機関や薬局からすれば事務作業のエラーを防ぐことも期待できる「マイナ保険証」は、私たち受診する側から見てもメリットがあるという。
山田さんによると「どの先生から何が出てるかっていうのを見ながら、それに基づいて薬の説明できるので、その辺が一番患者にとっても、うちにとってもメリット」ということ。

「マイナ保険証」は、マイナンバーカードを持っている人の9割近くが登録を済ませているという。ただ、従来の保険証が使えていた状況では、利用率は4割に満たず、この向上も課題となっている。


■資格確認書も使える

マイナンバーカードを持っていない人などは「資格確認書」を使うことになる。
カードを持っていない人やマイナ保険証の登録をしていない人には「資格確認書」が発行されている。
A4サイズやはがきサイズ、直接手渡しや郵送と、保険者によって違うので注意が必要だ。

マイナンバーカードを持っていない人だけでなく、高齢者施設などでは個人情報の取り扱いを慎重にするためにマイナ保険証・つまりマイナンバーカードではなく資格確認書で入所者の保険情報を管理しているところも多いようだ。
ただし「資格確認書」には、有効期限があるので注意が必要。

医療機関での混乱を防ぐため、2026年3月までは特例的に期限切れの保険証でも受診が認められる方針だが、ご自身の保険証の状態も改めて確認してみてほしい。

福島テレビ
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