11月に開催された「全国スーパーマーケットおいしいもの総選挙」の表彰式。
2025年は全国の地域密着型のスーパー104社から、自慢のお総菜やスイーツなど381商品がエントリーされました。
ネット投票で22万票以上が寄せられ、スーパーの人気グルメナンバー1が決定しました。

全5部門の最高金賞には、太巻きやハンバーグ、ぜいたくな海鮮丼など、各地方自慢のグルメがずらり。

そしてスイーツ部門の最高金賞には、東海地方を中心に展開するスーパー「バロー」の「北欧アップルパイ」が選出されました。
大きなアップルパイの値段は540円。ふんわりサクサクの生地を割ってみると、中にはごろりとリンゴが入っています。

実はこのスーパー「バロー」、11月に横浜に新店舗がオープンし関東初出店を果たしました。
「イット!」でもお伝えしましたが、入場制限が行われるほどの大混雑となっていました。

青井実キャスター:
関東に出店したということで、全国一に選ばれたアップルパイが私たちも食べられるようになったということで、実際にアップルパイを岩田さん、宮司さんにお持ちしました。召し上がれ!どうですか?

宮司愛海キャスター:
リンゴしっかりシャキシャキしてますね。

SPキャスター・岩田明子氏:
パイ生地もサクサク!

宮司愛海キャスター:
甘さ控えめでシナモンの香りがしてきますね。

SPキャスター・岩田明子氏:
そしてリンゴの味がしっかり生きてる!

こうした、その地域でしか味わえないおいしいものを食べたいという人にオススメなのが、観光商品部門の最高金賞に選ばれた、新潟が本拠地の鮮魚スーパー「角上魚類」の「四色丼」です。

この四色丼、普段は新潟県の寺泊本店だけの販売なのですが、SNSで話題となり、年間2万7000食が売れるという大ヒット商品となりました。
通常では新潟に行かないと食べられない地域限定のグルメですが、今回の受賞を記念し、12月14日までの期間限定で全国の店舗で販売が決定したそうです。

ということで、「イット!」は早速お店に行ってきました。

ウニ、イクラ、エビ、ネギトロとぜいたくな海の幸4種類がのった「四色丼」の値段は1200円。
店内で盛り付けられた「四色丼」が売り場に並べられると、お客さんが次々と手に取っていきました。

買い物客は「これを目当てにきょうは買いに来た。(Q.普段ウニは食べる?)いや、高いから食べられない。お得ですよ。角上でしか売ってないからね」「(Q.買ったのは?)四色丼です。金額見てびっくりしてますけど、今の時代にはすごくぜいたくだと思います。周りの魚屋さんに比べると全然安いです」と話しました。

食材が高騰する中で高級食材のウニ、イクラも高値が続き、お店によりますと、本来であればこの価格で提供するのは難しいといいます。

角上魚類 商品企画本部SV・石川裕之さん:
(Q.こだわりは?)やっぱり具材とボリュームですね。バイヤーさんの方で頑張っていただいて、本当は1500円ぐらいで売りたいが、ずっと1200円でやらせていただいてます。

そして、全部門の最高金賞の中から選ばれる「最高グランプリ」に輝いたのが、広島市に本社を構えるスーパー「フジ」の巻き寿司「十品目のおばあちゃん巻き」がグランプリに選ばれました。

あごだしを使って焼き上げた卵焼きやゴボウ、ニンジン、かんぴょうなど10品を使った優しい素朴な味わいで、年間80万本以上が売れる大ヒット商品。

具材を配置して包む工程など、ほぼ全てが手作業ということで、社内の検定試験合格者のみが調理できるという、達人だけが作れるひと品なんだそうです。

株式会社フジ デリカ商品部 寿司マネージャー・濱田牧さん:
玉子は1本1本手焼きで焼き上げているので、毎回同じ形になっていないところがポイント。力加減が非常に機械だと難しいので、手巻きにしている。早い人だと1時間に120本巻きます。10品目と言うことで、お客さまからすればコスパが高い商品。

具材が10品目入って753円とコスパも高いという「おばあちゃん巻き」。
長引く物価高の影響で2025年の“おいしいもの選挙”は、コスパやボリューム感が重視された結果となりました。

こうした世相を反映してか、今回、「コスパ最強賞」に選ばれたのが、大阪の激安で有名な「スーパー玉出」の「モーニングセット」でした。

サンドイッチにゆで卵、コロッケやポテトサラダにタコさんウインナーが入っていますが、値段は税込み138円。
1日限定10食ということですが、このボリュームでこの価格。

帝国データバンクによりますと、2025年1年間の食品の値上げ品目数は2万609となっていて、2024年を6割も上回っているんです。
さらに、値上げが2万品目を超えるのも2年ぶりということで、今後も物価高の中でコスパのいいものに注目が集まりそうです。