2025年も残り1カ月。
1日、新語・流行語大賞の年間大賞が発表されました。

午後2時に開かれた流行語大賞の表彰式。
会場には、トレードマークの青いジャケットに、赤い花を胸元に着けた高市首相が登場。

そして、高市首相が自民党総裁選の勝利演説で口にした、「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」という言葉が年間大賞に輝きました。

さらに、史上初となる「女性首相」のワードも同時に受賞。
高市首相は受賞後のコメントで、「働き方改革」や「ワークライフバランス」に逆行するとの声も上がった自身の言葉について、「この『働いて働いて働いて働いて働いてまいります』という言葉ですが、賛否両論いただきました。日本国の国家経営者としては、なんとしても自分も働いて、働いて働いて働いて働いて、国家国民の皆さまのために貢献したい。そんな思いがございました。決して国民の皆さまに働きすぎを奨励するような意図はございません。また長時間労働を美徳とするような意図もございませんので、そこはどうか誤解なきようにお願いをいたします。この『働く』という言葉をひとつ、スポットライトをあてていただいたことに心より感謝を申し上げます」と述べました。

司会者の質問に、笑顔と関西弁を交えて答える場面もありました。

司会者:
総理は(働いてを)5回繰り返した狙いは?

高市首相:
それはその場の雰囲気。大きな意味はございません。

司会者:
それまでは標準語だったが、“働いて”は奈良のアクセントでおっしゃっていた。

高市首相:
そうでしたか!私自身は普段、標準語に転換するのに1~2秒かかってしまいますので、何かどうしても瞬発的に言いたいことがあるときにはつい関西弁になってしまう。

司会者:
“働いて”の方が優しさが伝わった。

高市首相:
そない言ってもらえたらすいません。そないふうに言うてもらえたら本当にありがとうございます。

さらに、日ごろの健康管理について聞かれると、高市首相のルーティンが明らかに。

高市首相:
私は朝と夜、湯船につかります。ちょっと睡眠時間がその分短くなりますけど、夜もお風呂にお湯を張って、朝はその夜入ったやつの追いだきなんですけど、ぐっと湯船につかって体中をマッサージして体を目覚めさせる。それは私にとって至福の時間でございます。

司会者:
それを聞いて安心しました。

高市首相は労働法制の改正に意欲を見せていて、厚生労働相に残業できる時間の延長など、労働時間の規制緩和を検討するよう指示しています。

高市首相の「働いて」発言が大賞を受賞したことに、街の人からは「(自分が言われたら)けっこう厳しいが、国を動かす人にとっては、働いてくれるんだなと期待が持てる」「その会社次第じゃないかな?働き方に関しては。僕は働くのが好きなので全然いいと思う」「もうちょっと柔らかく働かないと。働くために生きているわけではない」と言った声が聞かれました。

2025年の流行語大賞トップ10に選ばれたのは、「エッホエッホ」「オールドメディア」「緊急銃猟/クマ被害」「国宝(観た)」「古古古米」「戦後80年/昭和100年」「トランプ関税」「二季」「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」「ミャクミャク」。

アメリカのトランプ大統領が発表した関税引き上げ政策「トランプ関税」もランクインしました。

また、夏に政府が放出した備蓄米が社会現象に。
2021年産の「古古古米」もトップ10入りです。

さらに、現在も各地を騒がせているクマ被害や、自治体の判断で発砲を可能とする緊急銃猟も選ばれました。

そして2025年の一大イベントからは、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」がトップ10入りしました。

当初は「不気味」などと言われていましたが、日に日に人気が上昇。
記念撮影の大行列もできました。

2026年は、どのようなワードが流行するのでしょうか。

フジテレビ
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経済部
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「経済部」は、「日本や世界の経済」を、多角的にウォッチする部。「生活者の目線」を忘れずに、政府の経済政策や企業の活動、株価や為替の動きなどを継続的に定点観測し、時に深堀りすることで、日本社会の「今」を「経済の視点」から浮き彫りにしていく役割を担っている。
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