京都大学は、大腸がんの治療で重要な免疫抑制の仕組みを、初めて解明したと発表しました。
京都大学の研究グループは、既存の免疫療法が効きにくいとされる大腸がんについて、マウスを使った実験を行いました。
その結果、大腸がんに多く存在するタンパク質「THBS2」が免疫細胞の侵入を防いでいたため、がんが治りづらくなっていたことが判明。
「THBS2」の働きをおさえたところ、免疫細胞が腫瘍の中に入りこみ、治療の効果が大幅に増大することが分かったということです。
【中西祐貴・京都大学病院講師】[延命治療が大腸がん治療の限界だったが、なんとかそこを打ち破ることができれば」
研究グループは治療に役立つ薬の開発を進めていきたいとしています。
(関西テレビ「newsランナー」2025年12月1日放送)