マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」への移行に伴い、12月1日で全ての健康保険証は、“有効期限”を迎える。
厚生労働省によると、混乱を防ぐため、期限切れの保険証を持ってきた場合でも、来年3月末までは保険診療を受けられるという。
■12月1日で保険証は期限切れ 「マイナ保険証」への移行呼びかけ
大阪市中央区にある「小畠クリニック」。
受付には、マイナ保険証への移行を呼びかける案内が貼られている。
すべての健康保険証は12月1日で期限切れになり、2日以降はマイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」か、健保組合などから発行される「資格確認書」で受診する必要があるのだ。
厚生労働省は、「マイナ保険証」を使うと、本人の同意があれば過去の処方薬を医療機関同士で共有したり、普段と違う病院に行ってもこれまで通りの医療が受けられたりするメリットがあるとして、利用を呼びかけている。

■「最初は慣れなかった」「便利になった」利用者からさまざまな声
このクリニックでは、すでに利用者の半数以上がマイナ保険証を使っているということで、患者からは様々な声が…
マイナ保険証利用者(70代):最初はやっぱり慣れなかった。歳が歳やから。
マイナ保険証利用者(70代):高額療養費の申請の申し込みは、前は区役所に自分で行ってもらったんですけど、いまはマイナ保険証でそのまま何もしなくても良いですよって言われて、そこは便利になったかな。

■医療機関にも患者にもメリットあり?!
マイナ保険証の利用は、医療機関にもメリットがあるという。
小畠クリニック 小畠昭重院長:名前とかが自動的にカルテに取り込まれますので、それが楽ですね。書いて転記するのに5~10分かかりますから。それが1~2分で終わるというところが便利ですね。
(Q.患者へのメリットは?)
小畠クリニック 小畠昭重院長:お薬手帳がいらなくなりますからね。直近何カ月かのデータが入りますんで。どんな薬を飲んでるのかとか、本人が分からなかったらこれで調べられますから。

■マイナ保険証の利用率37% 「まったくわかってない」街の声もさまざま
一方で、全国の「マイナ保険証」の利用率は10月時点でおよそ37%にとどまっている。
街の人に利用状況を尋ねると…
街の人(30代):マイナ保険証使っています。
街の人(30代):普通の保険証です。切り替えしないとなって思いながら、ずっと忘れてしまってて。『やらな』って思って、忘れて、みたいな感じ。
街の人(70代):紙の保険証使ってます。
(Q.切り替えはどうやって?)
街の人(70代):全くわかってないです。子供が近くにいてますので、子供に聞いてみようかなと思います。

■暫定措置で3月末までは「期限切れ保険証」も利用可能
2日から本格移行する「マイナ保険証」。
厚労省は混乱を防ぐため、期限切れの保険証を持ってきた場合でも、来年3月末までは保険診療を受けられるとしている。
そして「マイナ保険証」に移行する方法がコチラ。
・マイナンバーカードを使って行政手続のオンライン窓口「マイナポータル」。
・医療機関や薬局のカードリーダー。
・セブン銀行ATM
これらを使って「マイナ保険証」に移行する手続きを行う。
また健保組合などから発行される資格確認書があれば、最長5年、保険適用で受診することができる。
(関西テレビ「newsランナー」2025年12月1日放送)

