飼育小屋など100棟以上の違法建築物が問題となり、9月末に閉園した札幌市南区の民間動物園「ノースサファリサッポロ」の運営会社「サクセス観光」に対し、札幌市が11月末までに提出を求めていた「動物移動計画書」が11月30日夜、メールで送られていたことがわかりました。

 市によりますと、「動物移動計画書」は30日午後6時20分ごろにメールで送信されていて、連絡を待っていた「動物愛護管理センター」側がその場で確認しました。

 計画書では、12月中に移動する動物についてや11月末時点での動物の数などが書かれていたものの、すべての動物を移動させるのは難しいとし、引き続き調整するという旨の内容も記載されていたということです。

 市は12月1日午後に、詳しい内容を発表するとしています。

 当初市は、この計画書を10月31日までに提出するよう求めていました。

 しかし、ノースサファリは10月下旬、都市計画法違反や動物愛護管理法など6つの容疑で警察の家宅捜索を受けたため、「移送先と問題が発生し、計画を一から再検討することが必要となった」などとして、提出が難しくなったという旨のメールを送信。これを受け、市は動物の移動が進まなければ建物の撤去も難しいため、提出期限が1か月後に延期していました。

 園内には10月31日時点で、哺乳類166匹、鳥類68匹、爬虫類27匹の計261匹が残されています。

北海道文化放送
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