大分県大分市佐賀関で起きた大規模な火災は発生から10日目を迎えました。27日は立ち入りが規制されている現場が初めて報道陣に公開されました。
また市は被害にあった建物が182棟に上っていることを明らかにしました。
◆TOS山路謙成記者
「少し高い場所から撮影していますが現場はほとんどがれきとなっていて立っている建物も骨組みだけ現場は焦げ臭いにおい」
こちらは航空写真をもとに作成した火災現場の3D画像です。
27日報道陣に公開されたのは火元とみられる場所から100メートルほど東側にある住宅街。
辺りは焼け焦げた建物ばかりで、景色は一変していました。
◆TOS山路謙成記者
「左に見える住宅、2階部分があったと思われるが、ぐしゃりと屋根から崩れ落ちていて中にはがれきなどが散乱している」
「このエリアは火の勢いが激しかったのでしょうか建物の原型すら残っておらずがれきだけとなっている」
特に焼損が激しくがれきが山積みになっていた場所には多くの木造家屋が立ち並んでいたということですが、ほとんどが焼けてしまい建物同士の境目は分からなくなっています。焼けこげてしまった車や熱で曲がってしまった鉄骨など火の勢いは想像を絶するもので信じがたい光景が広がっていました。
また、関あじ・関さば漁で使う釣り針や重りなどを製造していた八潮工業は。
◆TOS山路謙成記者
「この辺りには八潮工業があったと思われるが、現場には作業で使われていた道具やどこでどんな作業をしていたか様子をうかがい知ることはできない」
自宅兼工場があった場所は変わり果ててしまっていました。
また、現場の建物には貼り紙が。市は半焼や部分焼の建物について危険性を判別する調査を随時行っていて倒壊の恐れがあるものには赤。
要注意のものには黄色の紙を貼っています。
◆TOS山路謙成記者
「火災があった現場ではがれきが 重なりあって道をふさいでしま うほど細い道が点在していて、 住宅が密集していたことが分かります」
今回の火事では、当時風が強かったことや道幅が狭く住宅が密集していたことなどが被害拡大の要因と見られています。市によりますと報道公開されたエリアの道幅はおよそ4メートルで小型の消防車がかろうじて入れる程度だったということです。
また市は燃えた建物の数をこれまでおよそ170棟としていましたが27日時点で182棟が被害にあっていることが確認できたと発表しました。