岩手県盛岡市中央通に、週3日だけ営業する小さなカフェがあります。
その名は 「あんずの木」。スパイスの香りが食欲をそそる手作りカレーが自慢の店です。
盛岡市中央通にあるカフェ 「あんずの木」。
スパイスの香りが食欲をそそる、手作りカレーが自慢の店です。
店主の工藤杏さんは「おいしい料理は人をつなぎ、おいしければポジティブになれて、みんな笑顔の空間ができると思う。料理はそのきっかけになると思う」と話します。
「あんずの木」は、夜はバーとして営業する『イスキエルダ』を間借りし、2025年9月から昼だけの営業を始めました。
営業日は 火・水・木を基本に、ランチとカフェを提供。
「ランチではスパイスの香りが立つような料理を提供。メインはカレー」と工藤さん。
コンパクトなバーのキッチンでも効率よく料理を提供できるようにと考案されたメニューが自慢の「ポークカレー」です。
県産豚肉の骨に近い部分のみを使い、だしが出て食べ応えがあるように仕上げています。
一晩かけて下味をつけた豚肉は、軟骨部分も柔らかくなるように 約2時間煮込み仕上げています。
工藤さんによると、スパイスはカルダモンを使用し、ほんのり香る程度なので、スパイスが強すぎるカレーが苦手な方でも食べやすい味わいだということです。
もうひとつのおすすめは「野菜キーマカレー」。
水分は野菜のみで、トマト・豚ひき肉・タマネギをメインに、4種類のスパイスを使って少し辛めに仕上げています。
こちらも 約1時間かけて煮込み、素材の旨みを凝縮しました。
カレーに合わせるお米は、工藤さんの祖父が育てた「きらほ」。
「材木町にある『秤』で販売している雑穀と炊くと香りがよくなり米の甘みを引き立ててくれる」と話す工藤さん。
提供するメニューはテイクアウトにも対応。営業日以外でもお弁当の予約注文ができます。
将来の夢は自分のお店を構えること、そう話す工藤さんにはもうひとつの顔があります。
盛岡を中心に活動する『G.O.レコード』に所属し、弾き語りライブなども開催しています。
工藤さんは「(店を)たくさんの人に知ってもらい、昼休みに立ち寄りゆっくり過ごせる場所になってほしい。同世代の女性たちが集う場所にしていきたい」と思いを話していました。