日本への渡航自粛の呼びかけや事実上の水産物の輸入停止など、日本への反発を強める中国政府。静岡県内への影響を取材しました。

高市首相の発言をきっかけに日本への反発を強めている中国政府。

様々な影響が懸念されています。

斉藤力公 記者:
団体客でしょうか?中国人の方々が大きな荷物をもって搭乗口から出てきました

午後0時半過ぎ、静岡空港に到着した中国・上海便。

中国人観光客に話を聞いてみると…。

中国人観光客:
(Q.どこから来た?)上海。富士山に行く(Q.登る?)周辺を歩くだけ。(渡航自粛は)知っているが、ホテルも航空券もキャンセルできなかったから来た

中国人観光客:
旅行で(来た)。(渡航自粛は)気にしていない。政治のことだから。(両親からは)気を付けてねと

この便に乗っていた日本人女性によると、機内の3分の2ほどが中国人で埋まっていたということです。

空港に止まっていたタクシー運転手は「現時点ではそれほど影響は感じていない」と話します。

タクシー運転手:
今の段階では(売り上げは)変わっていない(Q.2月の春節への影響は?)そこまで考えられていない。どういう状況でどのくらい本数が減るのかアナウンスされていないのでまだわからない

鈴木衣緒里 記者:
こちらのちびまる子ちゃんランド、クルーズ船の寄港もあり中国人観光客に人気だといいますが、このまま渡航の制限が続くと影響が大きく出てきそうです

ドリームプラザ・相埜未散 取締役:
ここ1~2週間の状況を鑑みると若干減っている感じはするが、1日数組程度にはなるが中国からのお客さんも来ている

中国政府が渡航の自粛を呼びかけてから10日あまり。

大きな影響は出ていないといいますが、不安は募ります。

ドリームプラザ・相埜未散 取締役:
年が明けて春節の時期は例年は大変多くの中国からのお客さんに来てもらっているので、その時期だとかなり大きな影響が出ると考えている

一方、県内で日中間の交流窓口を担ってきた協議会ではイベントの中止が相次いでいるといいます。

県日中友好協議会・平野一恵 専務理事:
本来だったらこの時間に中国から公務の団体が来て交流会を開催している予定だったがキャンセルになった。今のところ明るい見通しが立たず困っている

先の見通せない日中関係。

このあとどのような影響が出るのか、引き続き注視する必要があります。

テレビ静岡
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