各地で相次ぐクマの出没は、地域の交通にも影響を及ぼしています。
JR東日本盛岡支社管内(岩手県)での列車とクマの衝突の件数は、2025年度51件と、2024年度の3倍以上に上っています。
JR盛岡支社は11月26日、運行を管理する岩手県・秋田県・青森県の線路で、走行中の列車とクマが衝突した件数について公表しました。
それによりますと、2025年度は11月20日時点で合わせて51件に上っていて、すでに2024年度全体の16件の3倍以上となっています。
路線別では花輪線が15件、北上線が14件、釜石線が7件となっています。
また、管轄エリアでクマが線路上をふさぎ、撤去されるまで列車の運転を見合わせたケースは5件あり、運転再開までには最大で15時間かかったということです。
JR盛岡支社 大森健史支社長
「衝突に限らず目撃も、盛岡駅、釜石駅の付近で多数出ているので、利用客・関係社員の命を守ることをしっかりやっていかないといけない」
JRでは自治体や警察などとの情報共有を強化したいとしています。