台湾有事に備えた住民の避難計画をめぐり、県が受け入れを想定している沖縄県・与那国町の町長が佐賀県を訪問しました。
25日県庁で山口知事と面会したのは沖縄県与那国町の上地常夫町長です。
台湾有事に備えた住民の避難をめぐっては、政府は与那国町の住民約1700人が佐賀県に避難する計画を発表していて、県は佐賀市で約980人、鳥栖市約720人の受け入れを想定しています。
非公開で約30分行われた面会では、上地町長が避難先の佐賀県へ「今後は国民保護の避難以外でもいろいろな交流を活発に進めていきたい」と話したということです。
【沖縄県与那国町 上地常夫町長】
「国民保護で万が一、避難があった場合、日頃から交流していると目に見えた形でいろいろな人が知り合いになる、またどういうところに避難をすることが想定されるのかわかるとか、いろいろな情報が増えるので、そういう意味では交流がとても大切」
また上地町長は「避難先連絡所」として想定されている佐賀市のSAGAアリーナも視察しました。
SAGAアリーナは避難住民の受け入れ窓口として本人確認や健康状態を確認するほか一時的な宿泊場所としても想定されています。
【沖縄県与那国町 上地常夫町長】
「中も充実していて、我々町民が一旦ここに来て受け付けをする。いざとなったら泊まりもできると説明いただいた。冷暖房付きというのがなによりも安心した。すばらしい施設、町民にいい報告ができる」