福井県の杉本達治知事は25日に緊急会見を開き、セクハラ疑惑を受けて辞職する意向を明らかにした。会見は1時間40分に及び、記者からは辞職を決めた理由や問題となった不適切なテキストメッセージについて質問が相次いだ。
辞職を決めた理由
杉本達治知事:
「メッセージの内容等々について、色々ヒアリングもあったが、調査を通じ通報者の方及び、その他の職員に対してもセクハラと思われるメッセージを送っていたということの認識に至った」
「こうした、相手を深く傷つけてしまったことについて、極めて重く責任を感じている。県政の混乱を少しでも抑え、1日も早く新しい体制で県政を再始動してもらうために、知事の職を失することを決意をした。近日中に退職の申し出をする」
このタイミングで辞職する理由
杉本達治知事:
「調査報告の結果が1月以降になると聞いた。私は12月議会前にも出されるものと思っていたので、その段階で十分に説明しようと思っていた。それが1月以降ということになれば、予算や人事、議会に大きな影響を与えるということ、それから調査の過程において、私が送っていたメッセージがセクハラに当たるということを自分でも認識をしたため、極めて重く責任を感じた。県政をできるだけ停滞させないため、今回表明をした」
辞職を決断した時期
杉本達治知事:
「ここ数日、2、3日のうち。セクハラに当たるかどうかということについては第3者委員会で認識が示されるものと考えているが、私としてセクハラに当たるという認識に至った」
Q.いつからセクハラと認識したか―
杉本達治知事:
「当初の通報案件についても、その他の複数の職員に対するメッセージがそれに当たるということを調査の過程で自分で認識をした。どの辺りかは自分でも分からないが、聞き取り調査を踏まえてセクハラなんだないう認識をした。当初の段階は自分の認識が不十分だったと反省している」
メッセージ送信の際にセクハラの認識は
杉本達治知事:
「本当に、認識は十分でなかったと思っている。正直に申し上げると、若い頃から仕事仲間や親しい友人、親しい後輩にざっくばらんにずっと付き合ってきた。それは男性も女性もということだが、自分としては、軽口だとか、少しふざけたつもりで書いていたということが元々あったんだと思う。そういうことがセクハラだったんだということを強く認識した」
辞職を考え始めた時期
杉本達治知事:
「特別調査委員会の、職員向けの調査の期限が10月30日から11月11日まで伸びた段階で、何もないのかもしれないというような思いもあったが、伸びたということ何らかの反応があったんだなということで色々と考えを改めた」
具体的な辞職の時期
杉本達治知事:
「県議会と相談し、できるだけ早い段階と思っている。(12月県議会が始まる前か?)それも分からない。いろんな日程等もあるので議会と相談する」
次期知事選挙への出馬は
杉本達治知事:
「今そんなことを考えられるような状況にはない」
