歯科矯正の治療と称して女性患者にわいせつな行為をした上、その様子を撮影・保存した罪に問われている歯科医師の3回目の公判が7月14日に静岡地方裁判所で開かれた。男は女性患者に対して同様の犯行を繰り返していて、この日は6月3日付けの追起訴分について審理がおこなわれた。法廷で明らかとなった犯行は今回で4人目となった。

静岡地方裁判所
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鬼畜の所業を繰り返した歯科医師

7月14日午後1時半。上下紺のスーツで白いマスク姿で、サンダルをはいた男は、うつむきながら法廷に入って来た。前回の公判と同じように終始伏し目がちで下を向いていた。

この男こそ女性患者に対して、“鬼畜”とも言えるわいせつ行為を繰り返してきた静岡市駿河区小鹿に住む歯科医師の被告(50)だ。

この日は6月3日に追起訴された分の審理が進められた。起訴状によると、被告は2025年3月9日、歯列矯正のため来院した当時10代の女性に対し、タオルで目隠しをした上、「舌の運動」と称して自身の男性器を舐めさせ、その様子をスマートフォンの動画モードで撮影・保存した不同意わいせつと性的姿態等撮影の罪に問われている。

まさか下半身だとは思わなかった

野々山裁判官から「読み上げられた公訴事実に間違っているところはありませんか?」と問われた被告は、首を小さく2回横に振ったあと「ありません」とだけ小さな声でつぶやいた。弁護人も「公訴事実について争いません」と述べた。

検察側の冒頭陳述によると、被害を受けた当時10代の女性は違和感を感じて姉に相談していたという。姉が別の被害女性に関する報道を知って母親に伝え、母親が警察に被害を申告した。警察が押収した被告のスマートフォンには、女性が被害にあった犯行の動画が残されていたという。

検察官は被害を受けた女性の供述調書を読み上げた。女性は「まさか下半身だとは思わなかった」とウソの治療を振り返り、「思い出して気分が悪くなる。被告人のしたことは許せない」などと強い処罰感情をあらわにした。

これまでの裁判で、被告は犯行を実行するために、他のスタッフがいない休診日を狙って被害者から歯列矯正の診療予約を個人的に受け入れていたことがわかっている。

前回の公判では、被害を受けた別の少女が、「目隠しをされた状態で指ではない何かが口の中に入ってきた恐怖は忘れられず、男性に対して不信感を覚えるようになった。相応しい罰を与えてほしい」などと、悲痛な思いを語った供述調書が読み上げられている。

5人目の被害者も

被告は別の女性患者にも同じ犯行をおこなっていたとして、7月8日に追起訴された。これで被害者はあわせて5人となった。8月24日に予定されている次回公判で審理される予定だ。

テレビ静岡
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