静岡県は広報用チラシなどの支払い業務を放置した30代の男性職員を減給処分に、新東名高速道路を時速174kmで走行した30代の男性職員を戒告処分にしたと発表しました。

減給(10分の1)1カ月の処分を受けたのは県危機管理部消防保安課の主任級の男性(30代)です。

県によりますと男性は県が設置する救急安心電話相談窓口の利用を呼び掛けるチラシやクリアフォルダの発注業務を担当していました。

2024年9月に納品が完了し、業者からは代金75万4600円の請求書が届いていましたが、男性は当初支払うのを忘れその後 業者から複数回にわたり支払いの催促を受けましたがメールには返信せず、電話に対しては「今後払います」などと回答し、結局支払っていませんでした。

2025年6月になって、業者が直接 県庁を訪れたことで発覚しました。

県の聞き取りに対し男性は、「支払いをしなければいけないという意識はあったが、上司に怒られるので最後まで言い出せなかった」と話し、支払いに関する会計データも削除していました。

男性は「今回は県民・県の組織に対し、大変ご迷惑をおかけしました。大変反省しています。今後、気を引き締めて公務に取り組みます」と話しているということです。

県は、担当課長や課長代理など、男性の上司3人についても、厳重注意としています。

また、新東名高速道路で時速174kmで走行した経済産業部の主任級の男性職員(30代)についても、戒告処分としました。

当日、男性は休みで「体調不良で早く家に帰りたいと思ってスピードを出した」と話しているということです。

藤枝市にあるオービスが探知したことで発覚したというこで、2025年4月には90日間の免許停止処分を受けたほか、5月には静岡簡易裁判所から罰金8万円の略式命令を受け、すでに納付しています。

男性は「私の起こした行為により、多大なご迷惑をおかけし、また県民の信頼を裏切ってしまい、誠に申し訳ありませんでした。今後は交通規則を尊守するとともに、誠心誠意業務に努め、信用回復に努めます」とコメントしています。

テレビ静岡
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