19日、新潟・村上市の海岸で撮影された動画には、海を泳ぐクマの姿が捉えられていました。
海から、はい上がるクマ。
目撃者によると、このあとクマは再び海に入ると沖へと泳いでいったといいます。
住宅の塀の上から顔を出すクマ。
19日、宮城・富谷市の住宅街でクマが約2時間居座り、市は麻酔を使って捕獲・駆除しました。
さらに20日の仙台市では、マンションの近くにあるクルミの木のそばで親子とみられる3頭のクマが出没。
深夜にクマのものとみられる叫び声がマンションに響き渡り、住民を不安に陥れました。
生活圏に相次いで出没し、クマの脅威はさらに高まっています。
過去最悪となるクマ被害。
一方、アメリカでもクマの住宅などへの侵入が相次ぎ、住民生活に深刻な影響を与えています。
こうした中、アメリカでクマを撃退するため使われているのが“電気マット”です。
見た目は玄関マットとさほど変わりませんが、ひとたびクマが電気マットを踏むと強い電流が流れクマは感電。その場から立ち去っていきました。
山と人里とのクマの動線に電気マットを仕掛けると、電気マットを踏んだクマが鳴き声をあげながら逃げ帰っていきました。
電気マットには1万ボルトほどの電気が流れていて、痛みでクマに「この場所は危険だ」と学習させ、繰り返し出没するのを防げるといいます。
もし人が電気マットを踏んだ場合でも靴を履いていれば感電はしないということです。
電気を使用したクマ対策としては、“電気柵”が広く活用されています。
しかし、日本では電気柵をいとも簡単に突破するクマも確認されていて、クマの背中部分は毛や脂肪が分厚いので電気が通りにくいことが理由とされています。
電気マットの効果について専門家は、「電気マットはクマの足の裏にある肉球が電気を感じるため、毛によって効果が弱まる心配はない」と話しています。