クマから秋田県民の命と生活を守るのが喫緊の課題となる中、鈴木知事は20日、環境省を訪れ、クマの出没を防ぐ対策や緊急銃猟の体制整備などを進める予算確保を要望しました。
鈴木知事は2026年度の予算に関する要望のため関係省庁を訪れていて、環境省では森下千里政務官にクマ被害対策に関する支援を求める要望書を手渡しました。
10月末までの県内のクマの目撃件数は9522件と、例年の約6倍に上っています。また、クマによる人身被害はほとんどが人の生活圏で発生しています。
鈴木知事:
「緩衝帯の整備、または放任果樹の伐採などの出没抑制対策や被害防止対策を実施するために、補正予算での対応を含め、指定管理鳥獣対策事業交付金の十分な予算の確保をお願いします」
鈴木知事はこのほか、クマの出没を抑制する効果的な手段として期待されているドローンの規制緩和を早急に行うことや、狩猟免許を持つ公務員「ガバメントハンター」の体制整備などを要望しました。
これに対し、森下政務官は「十分な予算の確保と支援の充実を図り、利用しやすい支援制度となるよう努めたい」と答えました。